アゲハ ~第67話 黒木 大雅8~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



サラマンダー「…え?貴方、アゲハ族なの?」

大雅「えぇ、貴方の事は前に資料を拝見しましたからね」

大雅は自らサラマンダーに正体を明かした

サラマンダー「いいのかしら?私に正体を明かすなんて…サラマンダー族とアゲハ族は敵対関係よ?」

大雅「えぇ、それはもちろん。ですが、貴方の正体を知ってて、私が言わない訳には行かないでしょう?」

サラマンダー「あら、随分素直ね」

大雅「ところで私に何の用です?お酒を1杯奢るなんて…」

サラマンダー「フフフ、アゲハ族なのに面白い人もいるのね。でもアゲハ族じゃ無くても私は貴方に話を聞くつもりだったわ。何かお悩みでもあるの?」

大雅「…まぁ、ちょっと…」

大雅は自分の事を話し、竜之介の事を殺そうとしている事も話した
するとサラマンダーは笑いだした

サラマンダー「アハハハハハハハハ!("⌒∇⌒")」

大雅「何か…おかしいですか?」

サラマンダー「アハハ…ごめんなさいね。トリック使うとか言うから思わず…殺し屋なら殺し屋らしく暗殺した方がいいわよ。トリックなんて“お金がかかる”とか“思い付かない”とかあって面倒でしょ?w」

大雅「それはそうですが…(・・;」

サラマンダー「第一、嫌いな相手なら手間かけないですぐに惨殺した方がいいわよ。まぁアゲハ族ならそうなっちゃうわね、いざって時に」

大雅「…貴方は、嫌いな相手を殺したことがあるんですか?仕事でじゃなくて、心の底から嫌いって思っている人を」

サラマンダー「えぇ、あるわ。1度だけね」

サラマンダーはそう言うと、グラスに口をつける
酒を飲み、話を再開する

サラマンダー「と言っても子供の頃だけどね、私の母親が亡くなって、別の女と再婚した父親の家に養子で入ったのよ」

大雅「養子…」

サラマンダーの話を聞いて、自分の過去と少し似ている事に気がついた

サラマンダー「でもその再婚した女には子供がいてね、私の姉になったわ。でも私が気に入らないのか下らない嫌がらせばかりで、だから殺そうとしたのよ。姉だけじゃなく、その家族もね。父親は正直ついでよ。母親と別れた罰を与えたの」

大雅「子供の頃に3人も…」

サラマンダー「でも楽しかったわ…あの姉の顔。あんなに嫌がらせをしてきたのに、殺されると分かると助けてって言って来て…!www」

大雅(すごい女だな…アゲハ族の資料に載る訳だ)

サラマンダーの殺し方には正直引いたが、分かった事がある
肉親だとはいえ、養子で血が繋がっていないとはいえ、殺してもいいのだと…

サラマンダー「…それで、殺すのはいつなの?早いうちに決めないとチャンスを逃すわよ?」

大雅「そうですね…遠慮なんていりませんね。まだ日付は決まってないですが…良い日があります」

サラマンダー「…何かしら?」

大雅「実は奴は結婚してて、子供がいます。しかも今、その奧さんのお腹には第2子がいるみたいです」

大雅が仕事でイタリアに来る前に話を聞いた
竜之介と結婚した女性に2番目の子供が出来たと…

大雅「そこで考えたのですが、その子供が産まれる日にしてみようかと」

サラマンダー「あら、遅くないかしら?その間に竜之介って男が勘づかない?」

大雅「いいえ、逆に泳がせておきますよ。新たに産まれる子供の誕生日、その幸せの絶頂から地獄に突き落とそうと…」

サラマンダー「貴方って…優しい顔してるのに性格怖いのねw」

大雅「褒めてくれてありがとうございます。そこで、その日までよく準備をしようかと」

サラマンダー「面白そうだけど…あなただけで大丈夫なの?」

大雅「えぇ、実はその事で悩んでいて…」

サラマンダー「1人よりは、共犯の方が心強いでしょ?」

大雅「え…?」

サラマンダーの台詞に違和感があった
それはまるで一緒に

サラマンダー「一緒に殺しましょう」

と、言ってるみたいだった

サラマンダー「本来なら貴方と私は敵、でも今の話を聞いて考えが変わったわ。それに私、貴方の事嫌いじゃ無いし、前にアゲハ族の手下に血を抜き取られた事があるのよ。その仕返し…と言うか、アゲハ族の人間を殺して警告をしたいのよ。どう?良い話でしょ?」

大雅「…もしかして、何か頼みたいことがあって協力すると?」

サラマンダー「あら、そうお考え?」

大雅「だが協力すると言うなら飲みましょう。貴方が裏切らないと信じてね」

サラマンダー「貴方こそ、この一件が終わったら私を警察に突き出したりしないわよね?」

大雅「もちろん、私は約束を守る人なので…」

こうして大雅はサラマンダーと契約を結び、竜之介を殺す計画を嫡々と進ませた

その後も大雅はアゲハ族の活動をしながら、影でサラマンダーと連絡を取り、計画を練り上げる
さらにサラマンダーの紹介で、とある男を呼んだ
その男と会うために、とある国の廃工場で再会した

サラマンダー「紹介するわ、彼はフランケン一族のボス・フランケンよ」

全身を包帯で巻かれた男、蟒蛇刑務所に入る前のフランケンと出会った

フランケン「ほぉ、お前がサラマンダーが言っていた小僧か。アゲハ族なのに人殺しをしたいなんて…」

大雅「黒木大雅です。お初にお目にかかれて光栄ですよ、フランケン。貴方の事も、資料に載っています。殺人ウイルスを身体に飼っている元牧師だと」

フランケン「自己紹介は要らないみたいだな」

大雅「ところでどうして貴方がここに?」

フランケン「ん?俺もその殺しに混ぜてほしいんだよ」

サラマンダー「貴方の計画を話したら、是非やりたいと言って来てね。どうかしら?」

大雅「3人で1人のアゲハ族を殺す…か。うん、悪くないです。と言うか、盛り上がってきました」

フランケン「んじゃ決まりだな」

大雅「あ、でもいきなり殺人ウイルスを使うのは辞めてもらってもいいですか?一気に殺すより、なぶり殺した方がいいので」

フランケン「ほぉ、なぶり殺しか…。サラマンダー、お前の言う通り怖い考えだが面白い奴だな!」

サラマンダー「そうでしょ?私気に入ってるの」

フランケン「んで?詳しい事は決まったのか?その計画とやらを…」

大雅「大体は決まりましたよ。では…」

サラマンダー「ちょっと待って?」

サラマンダーが止めた

フランケン「どうした?」

サラマンダー「黒木大雅…貴方に新しい名前を付けてあげるわ」

大雅「名前?」

サラマンダー「これから貴方のお兄さんを殺すのに、もし正体がバレたりしたら大変でしょ?私やフランケンはともかく、貴方はアゲハ族なんだから」

大雅「なるほど…通り名ですか」

フランケン「何かいいのがあるのか?」

サラマンダー「あるわ。表向きはアゲハ族の蝶…でもその正体は、ある1匹の蝶を喰い殺すために蝶の皮を被った蜘蛛。その名も…」

こうして、誕生した

サラマンダー「…“アラクネ”。どうかしら?」

大雅「…素晴らしいお名前、早速いただきます」

フランケン「これでお前もこっちの人間だな、アラクネ…!」