…お父さん、お母さん
この手紙を読んでるってことは
私はもうこの世には居ないんだね
こんな事になって、ごめんなさい
でも、もう私は生きているのが
辛くなりました
3ヶ月前、私は会社のプロジェクトの
責任者であるキキーモラさんって人に
抜擢されたの
すごく優秀だからって…
でも、今思えばこの時から
地獄が始まっていました
抜擢されてから毎日
パワハラを受けられていたの
「使えない」「役立たず」「給料泥棒」
って暴言を吐かれました
作った資料を目の前で破かれたり、
ティッシュの様に使って鼻をかんだり、
幼稚な計画だと言われて否定もされました
仕事も量が多い時や、
雑用など仕事が少ない時も、
時には仕事を与えてくれない時もありました
夜遅くまで仕事をしてると
「仕事が遅すぎる」と怒られ、
逆に早く帰ると
「誰が終わっていいって言ったの?」
とまた怒られた事もあります
わざと身体にぶつかってきたり、
荷物を運ぶ台車をぶつけられたりされました
会社でも相談に乗ってくれる人はいません
上司も話を聞いてくれません
前に電話で相談した時の事、覚えてますか?
あの時お父さんとお母さんに
「仕事舐めてんの?」と言われた事、
まだ覚えてます
その後も相談しようと思ったけど
また同じ答えが帰ってくるんだろうと思って
相談出来ませんでした
もう私は生きているのが辛くなりました
会社に行っても責任者からのパワハラ、
笑ったり、怖くて助けてくれない同僚、
相談に乗ってくれない上司や親、
全てに絶望しました
だから
この世から逃げることを許してください
辛い現実から逃げたいと思った私を許してください
お父さんとお母さんを
恨んでいる訳ではありません
でも、産んでくれてありがとう
これからは、ゆっくりと休ませてください
さようなら…
?「ハァ…ハァ…ッ」
ポタッ… ポタポタ…ッ
彼女は、涙を流して手紙を書いていた
手紙を書き終わると封筒に入れ、テーブルの上に置く
椅子の上に立って、目の前の吊るされた紐の輪っかに首をかける
そして
……グッ!
ブラーンと、彼女はテルテル坊主の様にぶら下がった
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
フェン「……ゴクッ……」
斗影「ふぅ、間に合った……」
その頃、香留と斗影はフェンに解毒剤を飲ませていた
フェンの様子が、だいぶ落ち着いてきた
香留「本当にこの薬で大丈夫なの?」
斗影「えぇ、間違いないです」
香留「ならいいけど……」
太陽「お!お前ら!」
そこに太陽達と合流した
香留「太陽さっ……てどうしたんですか⁉その顔は……!」
太陽「あぁこれ?大丈夫だから」
星太郎「僕らのせいッス……(・・;」
蒼汰「まぁしょうがないよ、操られていたし」
優月「あれ?蓮は?」
斗影「さぁ、途中からあいついなくなって……」
香留「きっと蝶の事を助けに行ったかもしれない!行きましょう!」
太陽「あ、その事なんだけど……」
太陽は“あの事”を香留達に話した
香留「……え⁉蝶の叔父さんが⁉」
優月「アラクネ……だって⁉」
思わぬ事に全員驚く
太陽「あぁ……それで哀幻波は蝶を助けに……!」
斗影「じゃあ蓮も…⁉」
太陽「多分上だな!」
香留「じゃあ助けないと!このままじゃ蝶が…!」
蒼汰「俺は避難誘導をしてくる」
太陽「分かった!頼んだぞ!」
蒼汰だけは別に動き、他の全員は最上階の方へと向かった
香留「今度こそ最上階に行けるわ!」
太陽「お前ら…付いてきて良かったのか?」
優月「蓮は俺の仲間だからな!」
星太郎「皆助けるのがアゲハ族ッス!(*≧∀≦*)」
太陽「!…そうだな!」
斗影「だけどどうしてアラクネが…?アゲハ族の最高幹部になってる人なのに…」
香留「分からない、どうして…?」
太陽「もしかしたら…哀幻波達の父親が理由かもしれないな…!」