アゲハ ~第65話 ヴァレンティーナ・ハスラー3~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



ヴァレンティーナ・ハスラー(27)

彼女はイタリア人で、ビリヤードの世界大会で優勝経験のある女性だ
だが彼女には悲しい過去があった

12年前のイタリア…
イタリアで世界ナインボール選手権が行われていた
世界ナインボール選手権とは、ビリヤードの世界大会で、各国を代表したハスラーが集まる

各国の強力選手が出場する中、決勝戦まで勝ち残り、優勝に輝いたのは…

カコォンッ!

実況「決まったぁ!な、なんと…!優勝は今大会が始まって以来、初めての女性ハスラー!“パトリシア・ハスラー”!」

「オオオオオーーーーッ!」

会場から歓声が響く
優勝したのは、初の女性だった

ー世界ナインボール選手権の女王
 パトリシア・ハスラー(当時40)ー

?「お母様!」

優勝が決まった途端、ある少女がパトリシアの元へと駆けつけた

パトリシア「ヴァレンティーナ!」

ーパトリシアの娘
 ヴァレンティーナ・ハスラー(当時15)ー

ヴァレンティーナ「お母様!おめでとう!」

パトリシア「ありがとうヴァレンティーナ、見に来てくれたのね」

ヴァレンティーナ「もちろんですわ!お母様の大切な世界選手権ですもの!」

大好きなパトリシアに抱きつくヴァレンティーナ

ヴァレンティーナが幼い頃に両親が離婚し、それからはパトリシアが女手1つでヴァレンティーナを育てた

優しい時も、悲しい時も、時には叱ってくれた事もあった
ヴァレンティーナが反抗期の時は、正面から立ち向かってくれた

そんなパトリシアは、ヴァレンティーナにとって誇りだった
それは母親としても、アゲハ族としてもだ

パトリシア「あら?私が上げたビリヤードの棒…武器を使ったの?」

ヴァレンティーナ「あ…ごめんなさい。これは柄の悪い連中が女性を囲んでいて…」

パトリシア「もう…人前でやらないでって言ったのに…。他に見られてない?」

ヴァレンティーナ「大丈夫ですわ」

パトリシア「もう」

ヴァレンティーナの行動にため息をつく

パトリシアはアゲハ族で、父親と離婚する時にアゲハ族を知った

と言うのも、父親はDV夫で自分が上手く行かないと気が済まない性格だった
パトリシアは身体や精神的な暴力を振られ、もう限界だと思った彼女は、死のうとしていた
だがそこをアゲハ族の仲間が助けてくれた

おかげで父親のDV騒ぎは明るみになり、無事に離婚をすることが出来た
それからパトリシアはアゲハ族だが、ヴァレンティーナが10歳過ぎた時からヴァレンティーナもアゲハ族となった

『優勝は、イタリア代表パトリシア・ハスラー』

パトリシアは優勝の証である金のトロフィーをもらった
それを受け取ると、ギュッとヴァレンティーナを抱く様に包んだ

ヴァレンティーナ「わぁ綺麗ですわ!」

パトリシア「本当!苦労した甲斐があったわ~」

ヴァレンティーナ「今日はもうお祝いですわ!」

パトリシア「そうね、楽しみだわ」

優勝した今夜はお祝いのパーティーの始まりだ

ヴァレンティーナ「お母様の大好きな魚介のピッツァを用意していますわ!」

パトリシア「ありがとう。ちょっとこれから写真撮影があるから、先に帰ってて?」

ヴァレンティーナ「分かりましたわ!」

そう言ってパトリシアとヴァレンティーナは別れた

この時の事を、ヴァレンティーナは何度も後悔した
どうして一緒に帰らなかったんだと…










?「…見つけた…」