タニヤ・ベスタ(15)
アラクニッドファミリーで最年少の少女だ
彼女はブラジルのバイーア州出身で、今のアマゾネスとは離れた生活をしていた
青い海に白い砂浜、その近くには高級ホテルやデパートが並ぶほどのリゾート地が有名で、タニヤはそのバイーア州の街で生まれ育った
?「タニヤ!おはよう!」
ータニヤ・ベスタ(当時10歳)ー
タニヤ「おはよう、ベッキー」
当時のタニヤは一人称は“私”で、こんがり焼けた小麦色の肌をしていなく、白い肌をしていた
さらに
ベッキー「ねぇねぇ!この間家族で動物園に行ってきたんだ!すごく可愛かったよ!特にカンガルーの赤ちゃんがお母さんカンガルーのポケットから出てきて…」
タニヤ「げぇヤダ、気持ち悪い」
ベッキー「えぇ?とても可愛かったのに…」
タニヤ「知らないの?カンガルーのお腹にある袋の中はすごく臭いんだって。それはお腹の中で赤ちゃんがおしっことかするからなんだよ?それなのに赤ちゃんが出てきたとか…ウェ、想像しただけですごく嫌!」
ベッキー「そんなこと言わないでよ。いくら動物が苦手だからって…」
タニヤは現在とは違って、動物が苦手だった
その理由は彼女が8歳の時、動物に詳しい叔父が猿園に連れて行ったみたいだが、猿の騒ぐ声に異臭、自分をバカにするような猿もいたため、動物が嫌いになったと言う
タニヤ「あの時は本当に地獄だったわ!写真で見たりするのは平気だけど…」
ベッキー「でも、触れあったりもしたんでしょ?それは可愛かった?」
タニヤ「あれはもう嫌!猿が餌欲しさに5匹まとめて私に襲いかかるわ、餌が欲しいって私の身体にまとわりつくし…!あぁぁーーーっ!もう思い出しただけで鳥肌が立つぅーっ!((((;゜Д゜)))」
ベッキー「タニヤ…(・・;」
猿園以来、色んな動物を嫌うようになった
臭うし、汚いし、言うことは聞かないし、言葉は分からないからという理由で嫌だと決めた
だが
ベッキー「そんなに動物が苦手なら、なんで動物の豆知識本持ってるの?」
タニヤ「!それはもちろん…叔父さんの本だもん」
動物が苦手でも、豆知識本を読むのは好きだった
おかげで豆知識を持つことは出来た
タニヤの父親の兄、つまり叔父さんは動物を研究している専門家の様な人だ
これまでに動物に関する豆知識本を出版し、子供だけじゃなく大人にも強い注目を浴びた
タニヤはその叔父さんが大好きだった
動物についてたくさんの豆知識を知ってるし、動物の話を聞くだけでもすごく楽しかった
尊敬する人物だ
タニヤ「はぁ…新しい豆知識の本はまだかなぁ?早く読みたい!」
ベッキー「タニヤはその前に動物を克服しないとね。猿はともかく、近所の犬や猫、鳩にも慣れないとね」
タニヤ「何度言ってもいーや!」
頑固さは現在でも変わりないが、動物が大の苦手だったタニヤ
そんな彼女がどうして動物を守るアマゾネスとなったのか
それはある夜の事から始まった
タニヤ「え⁉夏休みに叔父さんの家に泊まるの⁉」
夏休みが近くなったある日、タニヤは喜んだ
家族揃って、叔父の家に泊まる話を父親から聞いた
父親「あぁ、兄さんも良いと言ってるし、仕事も休暇を取ったから家族で行けるよ」
タニヤ「やったぁ!」
母親「後で飛行機の時間を調べておかないとね」
タニヤの叔父がいるのは、ブラジルのアマゾニア州の北側だ
アマゾンの森を越えるところで、飛行機から見ると、すごい景色が映るだろう
『―続いてのニュースです。“言うことが聞けない”“吠えてうるさい”との理由で、犬を虐待したとの事で…』
父親「うわっ…これは酷いな…」
家族の話の途中で動物に関するニュースが出た
自分が飼ってるペットを虐待し、死亡させ、遺体をごみ袋の中に入れて、近所のごみ溜めのところに棄てたというニュースだ
ペットの動物は毛がむしり取られてて、痣や骨折が見られた
母親「酷いわね、ペットにこんなことをするなんて…」
タニヤ「“しつけのために殴ったりした”って書いてある…」
父親「何がしつけだ、こんなのしつけじゃない」
母親「最近多いわよね、動物の事件。そう言えばこの前、ある地方の野良猫数匹が始末されたんですって。中には生まれたばかりの子猫もいたみたいよ?」
父親「なんだって?それは残酷な…」
タニヤ「子供の猫も殺しちゃうの?」
母親「そうね、人に迷惑をかけたりすると親でも子でも関係無く殺しちゃうの」
タニヤ「そう…なんだ…」
この時ばかりはタニヤは同情した
動物もこんな酷い扱いを受けるために生まれてきたんじゃない、と人間に伝わればいいのに…
タニヤ(そうだ、叔父さんなら何とかしてくれるかも!)
夏休み中に叔父に相談しようと、タニヤは決めた
この時はまだそう考えていた
あんな事件が起きるまでは…