アゲハ ~第62話 アナスタシア・マンリーラヴィ・ツァーリ6~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



弟のイヴァンを失ったアナスタシアは戦意喪失だった
強気で活気な彼女だったが、亡くなった事がきっかけで軍隊に顔を出さなくなってしまった
この時ばかりは別人の様だった

本当は他殺だと、同じクラスのセルゲイという人間の仕業だと言うことを父親のアンドレに話したが

アンドレ「そんなはず無いだろう」

と、否定された

相手が自分の上司の息子だからなのか、単に認めたくないからなのか、いずれにせよこの答えにはがっかりした

さらにアナスタシアを追い詰めるかの様な出来事が起きた
母親が、イヴァンを追って自殺したのだ
イヴァンの事を知った日、とてもショックを受けて一晩部屋に籠ってしまった
様子を見に行くと、イヴァンと同じく首を吊って死んでいたと言う

アナスタシアは2人、大切な人を失った
絶望しか感じられなかった

どうして罪の無い人間が亡くなるのか?
どうして罪の無い人間が苦しまないといけないのか?
どうして罪を犯した人間が、どうして身内が殺されたのに涙を流さないクズ人間が生きているのか?

アナスタシアの心は闇に支配されそうになっていた
そんな時だった
アゲハ族の事を知ったのは…

「なぁ知ってるか?正義の味方の話」

「なんだそれ?ヒーローとか?」

アナスタシアが珍しく軍隊に戻ってきた時に聞いた
同期の2人が話していたところを偶然耳にした

「それが、嫌な奴とかを自分の手でボコボコにするんじゃなくて、それをしてくれるヒーローみたいな人がいるんだよ」

「え?そうなんだ」

「俺の弟がそれに救われたんだ。実は部活で必要なお金を不良に盗られてさ、けど証拠が無いからどうしようかとお願いしたみたいなんだ。そしたら手の平を返したかの様に大人しくなって、お金も返してくれたんだよ」

「へぇーそんな人いるんだな。まぁ俺は悩みとか無いから別に良いんだけど」

「おいおい」

アナスタシア「あの……その話、詳しく聞かせて……」

この話を聞いたアナスタシアはすぐに同期に詳しく居場所を教えてもらった
さらにアナスタシアはそこで出会ったアゲハ族の人間に

アナスタシア「…私も、あなた達と同じく人間になってもいい?」

と言った

頼むのでは無く、自らの手で殺したかった
そのためにアゲハ族に入りたいと言ってきた
だがそれならアゲハ族に関わらなくても出来ることでは無いのかと質問されたが、アナスタシアは

アナスタシア「世の中は居合わせただけ、殺してなくてもその場にいただけで犯人だと決めつける。その影で人を殺しておいて何も言わず、嘲笑っている奴が私は嫌いでね。そんなクズ人間を私は、この手で殺したいんだよ。そうじゃなきゃ気が済まない」

最初はアナスタシアのアゲハ族の勧誘を認めたくなかった
だが、アナスタシアはアゲハ族の試験に合格し、アゲハ族になった

そこからすぐに、アゲハ族として復讐を始めた

イヴァンを殺した主犯のセルゲイ
セルゲイと関わった連中
そして無関心の父親アンドレ

全員を集めて、拷問し出したのだ
顔を複雑骨折するほどボコボコにした後、髪の毛を全部剃って、自尊心を砕いて、それから三日三晩、暴言を浴びせた
すると偉そうにしていた姿は消え失せ、アナスタシアに命乞いをした
だがアナスタシアは許さなかった
まだ足りないくらいだった

この内容を知った一部のアゲハ族はドン引きだった
アゲハ族のやり方じゃない
すぐに本部の方に連絡をした
アナスタシアはアゲハ族から抜けるべきだと

だが、その時本部から応答してくれたのは、あの人物だった

大雅「アナスタシアか…」

アラクネ…大雅はアナスタシアに大変興味を持った

アナスタシア「私に用とは…なんですか?」

大雅「驚いたよ。まさかあんなとこまでをするなんて」

アナスタシア「あんなこと?私にはそのくらいが当たり前だと思ってます。私は軍隊に所属して、このくらいの罰で死ぬ人間はいません」

大雅「それは、相手が軍人だからだろ?相手は一般市民だ」

アナスタシア「でも、罪は誰であろうとありますよね?立場関係なく…」

大雅「確かに。でもね、やり方と言うものは、誰にだって変える権利くらいはあると思うよ?。例えば…揉み消しとかね」

アナスタシア「⁉」

大雅「気に入ったよ。君の主張、そしてやり方に」

アナスタシア「大雅…さん…?」

大雅「君のような人間を探していたよ。もしよかったら…アゲハ族の中の“アラクニッドファミリー”に入らないかい?」

アナスタシア「…!」