アゲハ ~第16話 工藤 早苗3~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



ブルンッ!ブルンッ!

ジム「っし!到着!」

哀幻波のバイクに乗り、ジムはフランシスに呼ばれた場所の近くに到着した

ジム「サンキュ、哀幻波」

哀幻波「おう。久々にバイク乗ったわ」

キーッ
とその後ろで1台のタクシーが止まる
蝶達が降りてきた

蝶「もう…!ちょっと待ってよ!」

蓮「ありがとうございました」

蓮はお金を払う

ミカ「ふぅ…」

香留「ここなの?だいぶ住宅地から離れてる場所だけど…」

蝶「えっと…どこのビルに花ちゃんが?」

ジム「あそこ、廃墟のビルだ」

ジムはビルを指す

ジム「んじゃ…行くか!」

ジムは進み出した

だがその時

ミカ「…あれ?ジムさん、銃は?」

ジム「…え?(・・;」

ミカはジムが家から出る前に用意したはずの大量の銃が無いことに気付いた

ジム「あ、しまった。忘れた(・・;」

…………。

全員「アホォーーーーーー!Σ(#`皿´」

全員はジムを責め出した

哀幻波「どこだ⁉どこに忘れた⁉(#`皿´」

ジム「多分お前の家」

蝶「信じらんない…!(・・;」

蓮「あんだけ集めておいて全部忘れますか⁉((((;゜Д゜)))」

ミカ「あーあ…少し時間を無駄にした気分…(・・;」

香留「同感(・・;」

哀幻波「どうすんだよ!今戻っても時間かかるぞ⁉」

ジム「…ハーッ!」

ジムは大きくため息をつく

ジム「…仕方ねぇ。前からのやり方にするか」

ジムはそう言い、自分の武器を確認する
今あるのは2本の刀、2丁の拳銃だ
これが本来のジムの戦闘スタイルだ

ジム「んじゃまぁ…行きますか!」

ジムは廃墟ビルに進み出す

ミカ「…ん?」

するとミカが廃墟ビルの2階を見て何かに気付いた

蝶「どうしたの?ミカ」

ミカ「え?あぁ…そこから人影が入ったように見えて…」

蝶「え?」

ミカは2階の横にある非常階段を指す
そこには誰もいなかった

ミカ「そこから中に…」

蝶「気のせいじゃないの?」

ミカ「うーん…でも白っぽいものが…」

ジム「おい、そろそろ着くぞ」

ジムは廃墟ビルの入り口前に静かに立つ
廃墟ビルの前には外国人が2人いた

蓮「見張り2人か…」

哀幻波「どうする?お前行くのか?」

ジム「行くに決まってるだろ?」

哀幻波「だったらここは俺らに任せろ」

ジム「は?」

哀幻波「最低お前だけがフランシスの元に行けるようにしなきゃな。俺らはその辺の雑魚をやる」

ジム「バカ言うな、フランシスは俺1人で来いと言ってきたんだ。先にお前らが出ていったら余計に怪しまれるだろ」

蝶「じゃあ…どうするんですか?」

ジム「おいちびっこ」

ミカ「誰がちびっこだ(-_-#」

ジム「お前の爆弾くれ」

ミカ「え?」

ジム「ん」

ミカ「は、はい…」

ミカはジムにダイナマイトを1本渡す
ジムはライターを取りだし、ダイナマイトに火をつける

哀幻波「あーなるほど、どこか爆発させて敵をそこに誘き寄せる作戦だな。その隙に俺らがあの廃ビルの中に…」

ジム「よっと」

ポーイッ!

ジムは廃ビルの入り口にダイナマイトを放り込んだ


「エエエエーーーーーーー⁉Σ((((;゜Д゜)))」


ドガァァァァンッ!