アゲハ ~第9話 スカル9~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



ガダンッ!

蓮「ゲホッ…!」

一方、別室に蓮はいた
ドクロ族の幹部・斗影にボコボコにされている

斗影「…どうした?もう終わりか?」

蓮「っ…!」

ドクロ族のリーダーのスカルがまさか蝶の親友だったなんて思わなかったのか、それの同様のせいで、力が入らない
また先程斗影に殴られたせいか、痛みが引けていない

斗影「この間みたいなお前はどこに行ったんだよ?まさかスカルさんの正体を知って戦意喪失してねぇだろうな?」

蓮「ち、違っ…!」

バキッ!

蓮「あぅ…!」

斗影は蓮の腹に蹴りを入れる

蓮「ぐっ…!」

斗影「…なら本気で来いよ?手ぇ抜いたらタダじゃおかねぇぞ?」

蓮「っ…!」

すると斗影の携帯に電話が入る
それはドクロ族の部下達からだ

斗影「…?なんだ?」

部下『と…斗影さん…!早く逃げた方が…!』

斗影「どうした?」

部下からの声は息が荒く、何やら窮地に追い込まれているみたいだ

斗影「おい、何かあったのか?」

部下『早くスカル様と…ギャァァアッ!』

ブツッ!

電話が急に途絶えた

斗影「おいどうした⁉」

蓮「…?」

斗影「…まさか…!」

何かを察したのか、建物の鉄格子の窓から外を見る
そこには通行人しかいない

斗影「……もう入ったのか?」

蓮「え?」

斗影がそう呟くと、何かを取り出した
手錠だった
その手錠の片方を蓮の腕に繋げ、もう1つの方を鉄格子の窓に繋げた

蓮「っ…!」

斗影「大人しくしてろよ?」

そう斗影は言い残して、部屋から出ていった


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部下「ガハッ…!」

ドサッ!とドクロ族の部下は倒れた

哀幻波「…フゥ、まだまだいそうだな」

武器のカードをしまう哀幻波

哀幻波とミカはドクロ族のアジトを割り出すことが出来たのだ

ミカ「にしても蝶先輩と蓮先輩のスマホにGPSのアプリが入っていたなんて…」

哀幻波「蝶が黒崎に捕まった時から俺が入れておいたんだ。またなんかあった時のためにな」

ミカ「そのアプリは電源が切れた最後の場所まで記録に残るなんて…」

哀幻波「それを辿ってみたらここって訳だ」

ミカ「2人は無事ですかね…?」

哀幻波「どうだろうな…早く行くぞ」

哀幻波とミカは早く上の階へと上がる

哀幻波「……」

上の階には人の気配はなかった

ミカ「……誰もいないですね……」

哀幻波「……いや、いるぞ」

ミカ「え?」

哀幻波は何かを察した
それが当たってしまった

フェン「……グルル…!」

ミカ「うわ…(・・;」

フェンがいた