アゲハ ~第8話 フェン9~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



ミカ「いいから行くよ!」

発光弾を投げたミカは杉浦と沢田と共に逃げる

杉浦「三神…!お前何を投げ…⁉」

ミカ「何も!」

沢田「くっ…!」

光が収まるまでは走り続けた

だが

フェン「…グワァッ!」

ミカ「…え⁉」

光にやられたフェンが飛び込んできた
金属製の爪を向ける

ズバァッ!

ミカ「わぁっ!」

杉浦「三神⁉」

フェンの爪がミカに飛びかかった
しかもミカが昨日怪我したところをもう1度だ

ミカ「アァァァーーッ!」

沢田「真!」

ミカ「うっ…!くぅっ…!」

腕からはまた血が流れ出す

杉浦「大丈夫か⁉」

ミカ「いいから逃げて…!」

杉浦「そんなっ…!」

フェン「グワァッ!」

沢田「うわぁっ!」

杉浦「止めろぉっ!」

フェンは容赦なく沢田と杉浦に襲いかかろうとする

その時

ラッキー「ワォンッ!」

ドガッ!

フェン「クゥンッ!」

杉浦「!ラッキー⁉」

ラッキーがフェンに飛び込んできた
フェンの前に立ちはだかる

フェン「グルルル…!」

ラッキー「ワォンッ!ワォンッ!」

フェンに対して吠える
3人を守っている様だ

杉浦「ラッキー止めろ!」

沢田「危ないぞ!」

ミカ「ラッキー…」

ラッキー「ワォンッ!ワォンッ!ワォンッ!」

フェン「グルルル…!」

杉浦「ラッキー…すげぇ…」

杉浦はラッキーの度胸に驚いている
普通は狼なんて見たら逃げるか怯えるかなのに、ラッキーは吠え続ける

杉浦(ラッキーは俺を守ろうとして…!)

フェン「ガルルル!」

フェンはラッキーに襲いかかった

だが

杉浦「止めろぉっ!」

ズバァッ!

ミカ「!」

沢田「虎太郎!」

杉浦「ガハッ…!」




杉浦がフェンに胸を引っ掛かれた