アゲハ ~第8話 フェン7~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



そして放課後
ミカは沢田と共に杉浦の家にやってきた

ミカ「なんでこんなことになっちゃったのかなぁー(´д`|||」

沢田「なんでって、そりゃ虎太郎が“一緒に歩くのは嫌だから”って言ってきたからだろ?てか元はと言えば真が“散歩に連れていったら?”って言ったから」

ミカ「うん、僕のせいだ。ごめん(・・;」

杉浦「お、お待たせ…」

玄関から杉浦と犬のラッキーが出てきた
ラッキーの首輪にはリードが付いていた

ラッキー「ワォンッ!」

杉浦「うわぁっ!((((;゜Д゜)))」

沢田「吠えただけだろ?」

ミカ「へぇ、可愛いじゃん」

ミカはラッキーの顎を触る
ラッキーは気持ち良さそうなのか、笑顔になる

杉浦「うぅ…噛まれるぞ?(・・;」

ミカ「大丈夫大丈夫」

沢田「こんなに可愛いのに無理だなんて…」

杉浦「も、もう行くぞ?」

杉浦はリードを引っ張り、散歩を始める
ミカと沢田も歩き出す

ミカ「…歩いている時は大人しいね」

杉浦「え?まぁ…でも…」

ラッキー「クゥンッ」

杉浦「あ!コラ!」

ラッキーが別の道を行こうとする
それを杉浦がリードを使って止める

杉浦「散歩道からそれようとするんだよ」

沢田「たまには違う道行きたいんじゃないのか?」

ミカ「そうだね、いつものコースばっかりじゃ飽きちゃうよ」

杉浦「簡単に言うなよ…(・・;」

ミカ「まぁまずは行ってみよう」

ミカの指示に従い、杉浦は散歩道とは違う方へ歩く

杉浦「…こっちの道は初めてなんだよな…」

ミカ「じゃあついでだから覚えようよ。あと帰れるように少し目印になるようなものも見つけてさ」

杉浦「そう…だな」

ミカと沢田と共に新しい道を覚えようとする杉浦
ついでに犬の扱い方も勉強した

少しラッキーが興味のあるものもあったが、それはリードで「ダメ」と止める
さらにリードだけでは効果が薄いので、強く口で「ダメ!」とも言った
また、いいことをしたらちゃんと褒めると言うことも学んだ
杉浦だけではなく、ラッキーも覚えてきた

ミカ「レトリバーだから頭は賢いね」

沢田「うちのパグは結構かかったんだよなぁ」

ミカ「あとは…」

杉浦「う…(・・;」

ミカ「もう少しだね」

あとは、ラッキーに10秒以上触れるかどうかだ

杉浦「ダメだ…土佐犬に噛まれた事がトラウマになってまだ触れない…」

ミカ「何事も先入観で決めちゃダメだよ」

沢田「そうそう。それにすべての犬が噛むって訳じゃねぇよ?」

杉浦「あ…あぁ…」

杉浦は先入観を無くし、ラッキーに触ろうとする
だがその時だった

ラッキー「…!」

ラッキーが何かを察したのか、首を振りだした

杉浦「ラッキー?」

ラッキー「…グルルル…!」

ある方向を見て突然唸り出した

杉浦「どうしたんだ?何かいるのか?」

杉浦はラッキーが見てる方向を見る

するとそこには…








フェン「…ガルルル…!」

フェンがいた