仁香「蓮くーん!」
蓮「うわっ」
仁香が勢いよく抱きついて来た
蓮「よ、吉川さん…なに?」
仁香「あのねぇ、前から私言いたいことがあったの」
蓮「な、なに…?」
蝶「あ…蓮」
そこへ蝶が現れる
蝶からは蓮に仁香がくっついている様に見える
蓮「蝶…」
仁香「…ニヤッ」
…ギューッ♡
仁香は蝶の目の前で蓮の腕に抱きついたのだ
蝶「!」
蓮「ちょっ…!吉川さん…」
仁香「ごめんね蝶ちゃん、今から蓮くんとお話したいから借りるね♪」
蝶「あ…うん、いいよ。大丈夫…」
蝶は仁香に言われてその場を離れた
蓮「…吉川さん、今のは…」
仁香「蓮くん、今日は一緒に帰ろうよ~。やっぱり1人より2人の方が安全だよ!」
蓮「で、でも氷雨と…」
仁香「え~?私じゃ不満~?」
蓮「う…(・・;」
ーーーーーーーーーーーーーーー
蝶(…変なの見ちゃった…っ)
先程の仁香の行動が頭から離れられない
それもあるが、蓮が他の女とあんなに仲良くしているとすごく気になってしまう
蝶「もう…っ」
橙真「困り事?」
蝶「わぁっ!Σ((((;゜Д゜)))」
耳元に突然声をかけられた
先程の藤原橙真だ
蝶「なっ…あなたはさっきの…!」
橙真「藤原橙真だよ」
蝶「何しに来たんですか?ストーカーですか?」
橙真「人聞き悪いなぁ、さっきまで暗い顔してたから心配して来たんだよ」
蝶「いらないお世話です」
橙真「性格も冷たいねぇ」
蝶「用が無いなら帰ってください」
橙真「あ、用あるよ」
蝶「え?」
橙真「連絡先教えてよ」
蝶「…はい?(・・;」
橙真「なんか悩みあったら聞いてあげるからさ」
蝶「…結構です」
蝶はプイッと向いて、歩き出した
蝶(もうなんなの⁉色んなことばっかりで頭の中がこんがらがる!)
色んなことが起こりすぎて頭の中が混乱している
中々整理整頓が出来ない
蝶「もう…頭おかしくなる…」
香留「あ!蝶!」
そこに香留が現れた
何やら少し慌てているようだ
蝶「か、香留?どうしたの?」
香留「どうしたの?じゃないわよ、山茶花くんが…」
蝶「え?何かあった?」
香留「山茶花くんが吉川っていう女の子と歩いているんだよ!」
蝶「…!」
香留と共に蓮の方へ向かう
そこには、蓮の腕に抱きついたままの仁香が歩いていた
「え?なになに?」
「蓮くんの隣誰⁉」
「ほら…吉川さんだよ!蓮くんと同じクラスの!」
回りは女子がたくさんいて、すごい人盛りだった
蓮「あ…あの…吉川さん?」
仁香「少しこうしていたい♡」
蓮「あのねぇ…(・・;」
香留「ちょっとあれ…目立ちすぎじゃない?ねぇ蝶…」
香留は蝶に声をかける
だが
蝶「……」
蝶は蓮の姿を見て、悲しい顔をしていた
香留「…蝶?どした?」
蝶「……ごめん、興味ないや」
そう言うと蝶はその場を離れた
蝶(……何だろう…なんでこんなに胸騒ぎがするんだろう…っ)
仁香「…ニヤァ…」