アゲハ ~第1話 上野 美知瑠3~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



翌日
お昼前の体育の時間

美知瑠「よぉ香留!」

ムギュッ!

香留「キャアッ!Σ((((;゜Д゜)))」

美知瑠が豪快に香留の胸を触ってきた

美知瑠「前々から思っていたけどさぁ、なんであんたこんなに胸が大きいわけ~?」

香留「分かんないわよ、てか触るの止めろ(-_-#」

蝶「ちょっと何やってんの?」

香留「蝶助けて(・・;」

美知瑠「いいなぁ、私なんて背に栄養行ってばっかで胸がギリギリBなんだもん」

香留「そう?あんただって背が高くていいじゃん。それでバレー部の新人エース候補だって期待されてんじゃん」

美知瑠「いやいや、逆に男子からは女じゃねぇなって言われるんだよ?本当ヒドい!」

蝶「て言うか、美知瑠は昨日のこと謝ったの?」

美知瑠「え?何が?」

蝶「静香のこと、何かあったんでしょ?」

美知瑠「!あ、あー…」

静香「なに?」

噂をすればそこに静香本人が現れる

美知瑠「あ……フン」

美知瑠は静香を見ると別の方へ行ってしまった

香留「ねぇ静香、何かあったの?美知瑠と」

静香「え?あ、いや…ただの喧嘩だから気にしないで」

蝶「静香…大丈夫?」

静香「大丈夫だよ」

蝶「じゃなくて、顔色悪いよ?」

蝶は静香の顔色を伺い、言った
真っ青でやつれていた

静香「あ…だ、大丈夫。夜遅くまで勉強してたから…」

蝶「そう?」

教師「おーい、始まるぞー」

授業が始まり、全員集まった

教師「今日はドッチボールやるぞ」

「えー」

「めんどー」

「汗かくー」

教師「嫌なら中で男子と相撲やれ」

「喜んでドッチボールやります!」

教師「よし」

教師に言われるがまま、ドッチボールの試合が始まった
早速美知瑠にボールが渡る

「上野さんお願い!」

美知瑠「任せて!」

ビュンッ!

「きゃあ!」

まず1人が当たった

「バスケ部の千尋がやられたー」

「上野さん相手じゃ勝てないよね~」

「さすがバレー部の新人エース候補!」

蝶「外野で良かったぁ…(・・;」

香留「あんな球に当たりたくなぁい…(・・;」

次から次へと美知瑠がボールを打っていき、相手チームは残り半分となった

蝶「ヤバいね…?うちのチーム…(・・;」

香留「このタイミングで反撃しなきゃ…」

美知瑠(…静香…)

美知瑠は次に静香に狙いをつけた
静香は狙われていることに気付いていない

美知瑠(よし、当ててやろう!)

ビュンッ!

蝶「静香!」

静香「え?」

バンッ!ドンッ!

静香「きゃっ!」

静香はボールに当たり、転んでしまった

美知瑠「あ…ご、ごめん」

蝶「大丈夫?」

静香「あ…だ、大じょ…」

…フラッ

ドサッ!

香留「⁉」

蝶「え⁉」

美知瑠「静香!」



静香は、倒れてしまった