小説 49ー8 ユーリとバアル編 | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



純「……着いた」

バアルを連れて、Shuffleは上野公園に着いた

Dai「…どこだ?」

エイト「……あ」

エイトは前方を見た

鳴海「…お、来た」

ユーリを連れた浅瀬3兄弟が現れた

ユーリ「ワンッ!」

はるの「ユーリ!」

バアル「グルル…」

蘭丸「バアルちゃんは…無事みたいね」

悠児「あぁ…」

悠児はユーリを連れて前へ出る

悠児「お前らは出るなよ?」

鳴海「分かってるよ」

純「…俺が出るよ」

Dai「分かった」

エイト「気を付けろよ」

純「うん…」

純はバアルを連れて前に出る

純「…手紙ありがとう」

悠児「?」

純「おかげで…こうやって早く交渉出来たんだから。でも、ガラス割ったのはちょっとだと思うけど…」

悠児「何のことだ?」

純「え?」

悠児の言葉に反応した

悠児「手紙なんて出してねぇぞ?」

純「え?だって…上野公園で待つって……」

悠児「んなの書いてねぇ。お前らが手紙でここに来いって言ったんだろ?」

純「え?何のこと?俺ら手紙なんて書いてない…」

悠児「なんだと…?」

悠児が言い出したその時だった

…バサァァアッ!

ユーリ「ワォンッ!」

バアル「ガゥッ⁉」

純「ユーリ!」

悠児「バアル⁉」

突然ユーリとバアルの上に網がかかった

悠児「誰だ⁉」

網が出てきた方向を見る
するとそこから…

黒鋤「よっしゃあ!捕獲成功!」

小山内「イエーイ!」

錦「大成功ッスね!」

黒鋤達が現れた

鳴海「てめぇら昼間の!」

黒鋤「よぉ~、昼間はどうも世話になったなぁ」

大坪「いやぁ大成功~!」

小山内「手紙を出して一気に2匹を捕まえる作戦がまさかこんなに上手く行くなんて!」

純「え⁉じゃあ手紙はお前らが⁉」

悠児「てめぇらいつから…!」

黒鋤「最初からかなぁ?お前らがなんか珍しい生き物飼ってるなぁって思って、売れば金になるかと思ったんだよ。跡をつけてたぜ?それにさっきの警備員の騒ぎも見てたしw」

小山内「同じのが2匹もいるんだ、こりゃたんまり稼げるなぁってw」

悠児「ふざけやがって…!」

純「ユーリを返せ!」

黒鋤「返せって言われて返す訳ねぇだろ?」

倉場「ブーッ!」

錦「黒鋤さん、準備出来たッスよ」

錦がそう言うと車を用意してきた
黒鋤達はすぐにユーリとバアルを連れて乗る

黒鋤「そんじゃな!」

大坪「バイバ~イ♪」

悠児「あ!待て!」

純「ユーリ!」