小説 49ー4 ユーリとバアル編 | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



純「ユーリも気になるか?」

ユーリ「クゥン…」

夕霧とHALと話を終えた純は東京の街を歩いていた

純「昨日の遠吠えは…野良犬じゃないよな?だって今までそんなの無かったもんな」

Dai「おーい、純~!」

そこへDaiとエイトが現れた

エイト「純、夕霧さんとこ行ったのか?」

純「うん」

Dai「どうだった?」

純「それが…」

純はユーリのことを話し出す

Dai「…なるほど、やっぱり普通の犬じゃ無いんだな」

エイト「となると…やっぱりユーリのもう1匹のキメラだな」

純「近くにいるかなぁ?」

Dai「でも東京23区あるし…片っ端から見つけるのは大変だぜ?それに…」

エイト「それに?」

Dai「…ユーリはともかく、お前は会いたいのか?」

純「!…うーん…」

エイト「会いたくねぇのか?」

純「だって…そのもう1匹が闇というか…悪い奴らとつるんでいるって分かったら、なんか嫌だなって…」

Dai「まぁ気にしちゃうよなぁ~」

純「でも…もしユーリが傷つく様な事があったらその時は…戦うよ」

エイト「いや戦うとか…(・・;」

Dai「純、本当に変わったよなぁ」

純「え?」

はるの「純くーーーんっ!」

そこへはるのが走ってきた

Dai「あれ?」

はるの「すーなーおーくぅーんっ!」

ドカァンッ!

Dai「純ぉーっ!Σ((((;゜Д゜)))」

はるのの全力な走りが止まらなく、純は飛ばされた

はるの「ねぇねぇ純くん!すごいんだよ!すごいんだよ!」

純「う、うん…(・・;」

エイト「お、おい大丈夫か?」

エイトは純を起き上がらせる

はるの「ねぇねぇ聞いて聞いて!純くんさっきね!」

純「話は聞いてやろう、だがその前に!」

バチコーンッ!

純「デコピンッ!」

はるの「イタァーイッ!((((;゜Д゜)))」

純はデコピンをした

純「いきなり走ってきてぶつかって危ないだろ!次からは気を付けろ!」

はるの「ご、ごめんなさぁい…」

エイト「いやスゴすぎて純飛ぶしな…(・・;」

純「で、何だ?」

はるの「あ、あのね!ユーリと同じキメラがいたの!」

Dai「!」

エイト「え⁉」

純「な、なんだって⁉」

ユーリ「?」

Dai「本当なのか?」

はるの「本当に見たんだよ!2本足で立ってたの!」

エイト「2本足?」

純「お前どこで頭打ったんだ?ユーリはおろか2本足で歩くキメラ…いや動物なんて猿とかしかいねぇよ」

はるの「本当なんだってば!2本足で歩いていたの!3人組の男の人達と!」

エイト「そうなのか?」

Dai「どこで見たんだ?」

はるの「着いてきて!」

純「あ、あぁ…」

はるのが走り、残りの3人も走り出した