♀セクメン♂ 78発目 #3 医者③ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



羅刹「うらぁっ!」

ゴォォォッ!

羅刹の炎が井戸田に向けて発射される

井戸田「チッ…!」

井戸田は炎を避けてナイフを再び羅刹へ向ける

ビュンッ!ビュンッ!ビュンッ!

羅刹「おっと」

そのナイフを目の前で避ける羅刹

さらに

…バキッ!

井戸田「ぐっ…!」

羅刹はバク転をし、井戸田のあごに蹴りを入れた

羅刹「入ったな…」

井戸田「っ…身軽なんだな…!」

井戸田はもう1本のナイフを取り出すと、それをもう1本のナイフと繋げた

すると持ち手が長くなり、薙刀の様な刃物になった

井戸田「遠距離なら!」

羅刹「!」

ビュンッ!ビュンッ!

槍の様に使い、羅刹に攻撃する

羅刹「チッ…」

後ろに下がりながら避ける
すると

…クイッ!

羅刹「うわっ!」

足に紐が引っ掛かり、網が飛んできた
足に網が絡まり、羅刹は転ぶ

羅刹「っ…!」

井戸田「もらった!」

羅刹「!やべっ…!」

ザクッ!
と槍が刺さる直前に羅刹は避けた
すぐに羅刹は火を放つ

ゴォォォッ!

井戸田「あつっ…!」

炎に気づき、井戸田は避けた
その隙を見て、羅刹は足の網を燃やす

羅刹「あんた本当にトラップ好きだよな…」

井戸田「チッ…少し燃えたか…!」

羅刹「たまには網以外もトラップを見せてくれねぇか?もういい加減飽きたんだけど?」

井戸田「!…そうか」

すると井戸田は何かスイッチを押した

…プシューッ!

羅刹「ぐわっ!?」

近くの機械から羅刹の顔に冷たいガスが噴射された

井戸田「よしっ!」

羅刹「!」

視界を失った羅刹に井戸田が仕掛けた
しかし羅刹は避ける

羅刹「っ…お返し…!」

羅刹は井戸田に炎を放とうとした

…スカッ

だが炎は出なかった

羅刹「!酒切れ…」

井戸田「らぁっ!」

バキッ!

羅刹「ぐっ!」

ガシャンッ!と羅刹は井戸田に隙を付かれ、機械に背中をぶつけた

井戸田「…なるほど、口に含んだ酒の分だけの炎が出るのか」

羅刹「チッ…こんなときに酒切れかよ…」

井戸田「だがそんなの許せると思うなよ!」

羅刹「…どうかな?」

羅刹は懐からお札の様なものを取り出した
すぐにそれを井戸田の足に投げる

…ピタッ!と張り付くと井戸田の足が止まった

井戸田「!動けな…っ!?」

羅刹「少しだけ動きを止める札だ、普段は妖怪の動きを封じるためのものだがな!」

ゴキュッ!とこの隙に羅刹はひょうたんの酒を口に含んだ

ベリッ!と井戸田は札を外す
足がまた動くようになる

井戸田「変な小細工仕掛けてるんじゃねぇよ!」

羅刹「それはどっちだよ!」

ゴォォォッ!

井戸田「!」

羅刹は井戸田と中央のカプセルの横に炎を噴射する

井戸田「てめっ…!」

羅刹「チッ、もう少しで当たるとこだったのに…」

井戸田「何しやがる!」

羅刹「は?」

突然井戸田が怒りだした
するとすぐに井戸田はカプセルに寄り、何か声をかけた

井戸田「…大丈夫か!?今温度が上がらなかったか!?」

羅刹「…なんだ……?」



井戸田「…ごめんな…ビクトリア……ッ」