京都府宇治市で音楽教室&ピアノ教室
「アルペジオミュージックスクール」を主宰しております
磯部太美枝です
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今日も暑くなりそうです。暑さに負けず、アメブロを書いていこうと思います。
前回に引き続き、日本のピアノコンクールについて書いていきます。前回にも書きましたが、初めて「かやぶき音楽堂ピアノデュオ連弾コンクール 子どもの部」に生徒さんが参加されてから20年以上、ほぼ毎年誰かが、何かのコンクールに参加してきました。なので色々な思いがありすぎて、まとめるのはとてもむずかしいですが、気楽に書いていこうと思います。
まずは京都国際音楽コンクールについて書きます。
このコンクールは、音楽を通して日本と中国の青少年達の友好、交流を深める事を目的としていると謳っています。2018年に始まった比較的新しいコンクールで、今年で第6回になります。審査委員長の林佳勲氏が城陽の方なのか、毎年城陽文化パルクで8月に開催されています。
このコンクールの第3回〜第5回に私の生徒さんが参加されました。ですのでこれから書いていく内容は、第3回〜5回についての事になります。第1、2回の事、今年開催の第6回については行っていないので、もしかするとその回は違っているかもしれませんが、ご了承ください。
2021年の第3回、2022年の第4回は新型コロナのため中国からの参加はありませんでした。ですので特に日本で行われている他のコンクールとの大きな違いはありませんでした。
審査は各ブロック5人の先生が100点満点で審査され、その平均点で順位が決まります。点数は全て公開で貼り出されていました。
講評は、1〜2人分手書きのものがもらえました。どの審査員のコメントかはわかりません。
金・銀・銅の入賞者は、コンクール最終日の入賞者記念コンサートに追加料金なしで出演する事ができます。表彰式もあり、入賞者記念コンサートはYouTubeで配信もされています。入賞した生徒さんにはとても嬉しい事です。
また一般の人も無料で聴ける同時開催の日中友好音楽祭は楽しい内容で、スペシャルゲストの演奏は圧巻でした。
採点結果が全て公開されるのは、最低点の参加者には少しキツイですが、結果を確認できるのはいい事だと思います。
私は生徒さんが参加されるコンクールはできる限る会場まで観に行き、生徒さんの参加されるブロックの演奏を全部聴き、結果を確認してきました。そして小学生以下の演奏については、コンクールに参加する様な生徒さんは、みんなとても頑張っているので、この時点の演奏の出来にほとんど差はないと思います。
では審査員の先生は、どうやって点数を決めているのでしょうか。いろいろなコンクールに参加してきましたが、審査基準の様なものがあるとは聞いた事がありません。
今回のコンクールについて、少し検証してみます。
たとえば審査員5の先生の場合、15人の参加者に下記の点数をつけています。
92・91・90・92・94・91・0・96・96・92・93・94・93・93・95
90〜96点がありますが、90と91点の差はなんなんでしょうか?
ちなみにこの先生の場合、金賞の2名には94と95点
最高点96の生徒は、銅賞と奨励賞です。
一生懸命に練習してきて、賞がもらえる参加者ともらえない参加者との点数差は、下記の通り0.4点です。
奨励賞の最低点 88.8
賞なしの最高点 88.4
賞があるかないかは子どもにとってとても大きな事ですが、審査員の先生方はどこまで真剣に考えて点数をつけておられるのでしょうか。
このコンクール採点の闇は奥が深いので、次回の投稿でもっと詳しくふれるという事にしてで、今回は次の話題に移ります。
昨年の2023年の第5回コンクールでは、2019年から5年ぶりに中国から参加者がありました。
私は小学生の部しかみていませんが、その中国人の演奏では制限時間がきてもカットされず、最後まで演奏されました。私たちは規定の演奏時間を考えて選曲して演奏しているのに、もともと制限時間の倍以上かかる選曲で来て、時間がきてもカットもされないのはおかしいです。
その上「5年ぶりに中国から呼んだ参加者へのお土産として、賞は中国人に優先的に出した!」と審査員のフランク先生から聞きました。なので私の生徒さんははもちろん、フランク門下の大学生もいい演奏だったのに、賞はなかったです。
フランク先生は「彼女はとても良かったと色々な先生に誉めてもらった!」と嬉しそうですが、「お土産に賞」と聞いて私は気分が悪かったです。
中国人の子どもは華やかな衣装を着て、演奏にもみがきがかかっていたのはわかりますが、審査は規定を守って公平にするべきです。受賞者は入賞者記念コンサートにも追加料金なしで出演できるし「お得」日本で「お土産にお得をプラス」して、その費用は参加者全員の参加料からでている訳です。その上城陽市の施設である文化パルクで行なうのもいい気持ちはしません。
ここは城陽、京都、日本です。中国人に「お土産にお得をプラス」したイベントは、中国でやってほしいし、スイス人は日本に住んでいるなら、日本人を大切にしてほしいです。
第5回京都国際音楽コンクールのあと、こんな気持ちになったので、もうこのコンクールには参加しない事にしましたので、第6回京都国際音楽コンクールは、私の知らないうちにもう8月8日に終了しました。
京都国際音楽コンクールについては批判的な意見を書きましたが、同時開催の日中友好音楽祭では、日頃聴く事ができない尺八や琵琶の演奏や、中国の歌曲は興味深く、深見まどかさんのピアノ演奏は選曲も面白く、とても素晴らしかったと思います。そんなイベントが城陽で行われ、一般の人が無料で気楽に聴けるのはとても嬉しい事と思いました。
この様な日中友好のイベントは今後も続けてほしいし、もっと多くの人に楽しんでほしいと思います。
次回はコンクールの採点について書きます。ぜひまた見に来てください。