小さい秋、見つけて! |  ランゲンディンゲン便り

 ランゲンディンゲン便り

 Brief aus Rangendingen

南ドイツの街、からのお便り
季節のもの、伝統、歴史、豊かな自然、気持ちのまま綴ります。




日本で、会いたい人はたくさん。


でも相手の都合もあって会えなかった一人が


「日本のちっちゃい秋見つけてね!」


送ってくれた言葉が心に残りました。



今日は最後の日 in Japan 


もう一度、

私の見つけた「小さい秋」を振り返ります。


   

九州は「阿蘇」湿原に見渡す限りのすすき

空を掃除するホウキに見えて、、笑



やはり色、赤、橙、日本の秋はカラフル!



ここに「色」はないけれど

「荒城の月」のモデルになったお城。「岡城址」

観光地にならずびっくりする程シンプルさを保って。

置かれたピアノを弾いてみたら止まらなくなり

自分でも驚いた場所。



日本の雨は情緒がありますね。

秋晴れも良いけれど雨もいい。



10月の終わりに歩いていたら

何やら誘われる。やや、この香りは?

遠い記憶から現れた「キンモクセイ」

そうだった、秋の香り。



一緒に歩く友人が

「銀木犀の方が好きだ」ですって。

どんなだっけ?更に歩けば現れて、、

金木犀より少し静かにエレガント。



青い空に白い雲

秋にもう運動会はしない、と聞いていたけれど

小さな小学校では赤白帽子が走っていた。

今は懐かしいような家は「金子みすゞ館」

ファンの友人に連れられて。

「みんな違う。みんないい。」

壮絶な人生の中での、シンプルな言葉が

心を撃ちました。



なんと懐かしい。

古い友人に出会ったような。

昔、いた家にあって。

小さくゆかしいですね。 「武相荘」にて。



これも「武相荘」だったような。

さっきまで名前を覚えていたのに今、ド忘れ!

がまずみでしたっけ?自信なし。



からからと走る小さな葉っぱはケヤキ

負けずに走る男の子も元気!



思わず歌が聞こえそうな「赤トンボ」

2011年の地震の後、ドイツで「チャリティコンサート」

日本の曲を入れたくて、弾いてみたら

みんながこの曲がいい、と言ってくれました。

「井の頭公園」にて



私鉄っていいなあ、とのんびり座っていた、

日曜の朝。

差し込む光が柔らかで、影も優しい。

「東武野田線」


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会えなかった人、連絡も出来なかった人

たくさん不義理をしています。

どうぞ、どうか、お元気で!


明日の朝、日本を立ちます。

最後はいつも淋しくて。。


日本の秋を置いて、寒いドイツへ。

いっぱいありがとう♡

ありがとうございました。