ここのところ、お天気が冴えません。
そして寒い、、
けれど、「ばら」は少しずつ、咲いてきました。
お日さまと共に写真を撮りたいのに、なせません。
雲天のもと、雨上がりの「ばらたち」です。
通りを行く人が、
『Rosen!』
そう言って、わざわざ裏まで回って見てくれたり、
昨日も若いトルコ人のご夫婦が、ばらをバックに写真を撮っていました。
私たちだけでなく、みんなも楽しんでくれれば、余計に嬉しい「ばら」です。
いつもだったら、ここから、シュミーデまで一斉に咲くのですが、
今年はお天気不順で、寒くて、
壁際だけが先に咲いています。
柵のあたりは冷たい風にさらされ、まだそろそろ。
それが同輩は不満、、
ひと続きのガーランドにならなかった、今年のばら。
これはただ1株、一続きの、1本の「つるばら」です。
なにも肥料をあげていない、消毒もしていない、
自然のままの、ばら。
裏へご案内しましょう。
<ラプソディーインブルー>
<シュネビットゥヒェン>=「白雪姫」
(名前を知っているのはこの二つだけ。)
春先に地面すれすれまで、すべての枝をカットするのですが、
今年は切りすぎじゃないの?出てこないかも、、
なんて言っていたら、たくさんの「白雪姫」たち、です。
この一角には4株のばら
そして、はじからはじまで伸びる、白いつるばら。
「本当に肥料もなにもあげてない?」
念を押したくなるほど、元気。
道からだとカメラに入りきらないので、
お隣に侵入して、、
苗を買う時も、行き当たりばったりに買ったもの、
慎重に選んだものでもない、
これも「出会い」でしょうか。
これもたった1株のばら、ひとつづきの枝です。
ご近所が喜んでくれています。
ここは昔、イラクサが茂って、古い木材の置き場になっていて、
今と、まったく違いました。
最後の柵の一角を締めるのは、
「野ばら」
正真正銘の「森」からのばら。
歌のようですが、お花は大きい、優しいピンクです。
この柵の中と他にも、もう2株、オールドローズが。
まだ、もう少し、かかりそうです。開花まで、、
ランゲンディンゲンの土はレーム。
「ばら」にはとてもいいのだそうです。
「奇跡」と中世の歌にうたわれる「ばら」
聖母マリアの象徴でもある花。
でも、自宅の庭で咲くと、親しみが違います。
そして、何よりの香り。
「シュネビットゥヒェンを少し切ってもいいかな?」
私が言うと、雨が降っているからと同輩が束で切ってきました。
窓辺に置いたのは、、
この頃、お空に旅立たれた、お二人のために。
お一人はブログのお友達のお父さま。
もう一人は、ハープをお届けして半年で逝かれた日本の女性。
病のことを誰も知らなかった、一人暮らし。この「危機下」でたった一人で逝かれたに違いない、
お花の優しさ、優雅さが、慰めを届けてくれますように。
白いばら
最後にこの曲を掲げましょう。
私たちの友人でもある、この人。
Jardin des Roses
「ばらの庭」
私がドイツに来て、もらった大きな財産だと思うのは、
型にはまらない、もっともっと大きな人たちとの出会い。
この人の指はソーセージのように太いけれど、
同輩の弦幅の狭いゴティックハープを初めてなのに、弾きこなしてしまったそう。
どこでハープを習ったの?と聞かれたら、
「野原さ!」と答えるだろう、この人の突き抜けている、大きさ。
学べるのは学校だけではなし。
天才とは意外にも隣にいる人かもしれない。
初めて会った時、「ライオンみたい」、そう思ったこの人。
とてつもなく大きく、繊細さも限りなく、
なんでもできる人でもあるのでした。
彼の家には素敵な、昔の黒い足踏みミシンがありました。
使っている空気がそこにあり、
「誰が使うの?」と尋ねると、
Rüdigerでしょ、と同輩。そんなの当たり前だと言う顔で。
多分、このシャツも彼の手作りでしょう。
健康を害した、と聞いて、数年。
また、「獅子王」のように復活してほしい、、心からの願いです。
トラディショナルの一曲を弾いています。
16世紀の曲だそうです。
そして、インプロヴィゼーション、
誰もそれまでしなかった、新しいテクニックも使って弾いています。
自作の金属弦のハープ。












