春浅し、森 〜2 |  ランゲンディンゲン便り

 ランゲンディンゲン便り

 Brief aus Rangendingen

 

 

 

週末の「散歩」

 

 

 

いつまで、「散歩」に出られるか、わからない状況です。

 

 

 

 

今のうちに、出かけよう、

 

 

出かけられるなら、お天気が良いならば

 

 

 

行こう!迷わず、行こう。

 

 

 

 

 

 

 

ご存知、<ブルグ ホーエンツォレルン>

 

 

 

早めに、

 

 

みんなが週末の買い物に行く時間に、出かけました。

 

 

晴れて、風もまあまあ、

 

 

絶好の散歩日和でした。

 

 

 

 

 

 

この<ブルグ>の稜線を左に辿っていくと、

 

 

この<マリアツェレ>に行き着きます。

 

 

「天使が運んできた」といわれる、小さな「礼拝堂」です。

 

 

 

 

 

 

私たちはこの礼拝堂を目指して行きます。

 

 

 

 

 

 

 

紫の濃淡が美しい、スミレ、

 

ウエッジウッドのカップの模様のような「森のいちご」

 

 

陽だまりで、見つけると嬉しい、小さな友達です。

 

 

 

 

 

 

人のいる方向は避けて、道を選びます。

 

 

今は、本当に気を使う、

 

 

面倒なくらい、人との距離を取らなければいけません。

 

 

 

 

 

 

 

前回、お医者達が「森へ行け」と話していることを書きましたが、

 

 

 

「森」は別世界。

 

 

 

たちまち、別の時間、異なる空間、

 

 

誘われるのは、それだけでなく、「匂い」もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日はこの小さな、黄色の小花が「道先案内人」です。

 

 

5cmにも満たない、つくしのように、ただ地面から頭をもたげています。

 

 

 

 

 

 

 

森の中はまだまだ、「冬」が完全に去っていませんでした。

 

 

ひんやり、を通り越して、寒い。

 

 

と、見れば、凍っている。

 

 

 

 

 

 

 

この朝も、寒い朝でした。

 

 

 

 

 

 

 

まだ、色のない森の中で、

 

春を告げる、この花。

 

 

 

可憐な刺繍のステッチのようじゃありませんか?

 

 

 

 

 

 

 

前回<モーゼル>の旅で、

 

 

最後に訪ねた、友人メヒテが教えてくれたのは、この花でした。

 

(この訪問の話はまた、いつか、)

 

 

 

この花も、<クロイター>=ハーブです。

 

 

「咳」にいいんだ、との話、

 

 

 

「コロナにもいいのかなあ。」

 

,,,,,

 

 

 

この頃はなんでも,この話題になってしまうのが、しょうがない話です。

 

 

 

 

冒頭の写真のように、

 

 

いく先々、道端にずっと咲いていました。

 

 

 

 

名前は<Huflatich >=「フーフラティッヒ」   

 

 

 

アスターの親戚だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

「森」の中では鳴く小鳥も違います。

 

 

見上げても、何処にいるのか、ちっとも見当たりません。

 

 

 

 

 

少し、高台に見覚えのある、緑のお花。

 

 

 

 

 

名前はわからないのですが、

 

 

<クリストローゼ>=「クリスマスローズ」の原種ではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

今の時期、森の中で働く人も多いそう、です。

 

 

「あれ、かなりクラシックなシュレッパだよ。」

 

 

 

働く人の姿は見えませんでしたが、

 

 

その音は聞こえてきます。

 

 

 

まっすぐな「木」は<フィヒテ>=「ドイツトウヒ」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

働く人が、葉を切って落としたらしく、

 

緑の細い枝がいくらか、ありました。

 

 

 

「これ、クランツにいい感じ。持って帰りたい。」

 

 

 

私の言葉に同輩が持ってくれました。

 

 

森の中からの、おみやげ、

 

 

いつも何かしら、いただいてきます。

 

 

 

 

 

 

細い木、太い木、

 

 

影を落とすのが、

 

 

「これこそ、バーコード!」

 

 

面白がって、道を行きます。

 

 

 

 

 

 

引き返してきた、森の端。

 

 

日当たりのいい、この場所に、

 

 

前回の「散歩」でも書いた、<ブッシュビントロースヒェン>

 

 

 

森の中はまだ、寒く、この花はここだけでした。

 

 

群れて咲くのが、気持ちのいい「白い花」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森に向かう時はそれ程でもなかったけれど、

 

 

 

風が変わりました。

 

 

 

 

谷から吹き上げる風は、とても冷たい。

 

 

 

「お天気が変わるかもね、」と私たち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に帰って、

 

 

森からのおみやげをもう一度。

 

 

 

 

 

これは「ベアラウホ」、訳せば、「クマのネギ」

 

 

日本の森にも在る、と読んだことがあります。

「なんとかにんにく」だったような。

 

 

 

 

ニラとにんにくの中間のような、、

 

葉は、すっとした「羽」のよう。

 

 

 

出て間もない若い葉を、同輩が、足場の悪い谷で取ってくれました。

 

 

 

すぐに、「ペスト」にしました。

 

美味です。

 

 

ドイツ版、「春の山菜」

 

 

 

 

 

 

 

そして、もう一つのおみやげ。

 

 

フィヒテの枝は、

 

 

庭の「 木 」になりつつある、ローズマリー、

 

(壁際で大きくなって、私の身長に追いつきそう。)

 

 

(言い伝え:「マリア」が青い衣をこの枝に掛けたら、

お花も青くなったのだそうです。)

 

 

 

ちょっと変な取り合わせだ、と思いながら、

 

 

 

合わせて、<クランツ>にしました。

 

 

 

作っていると、

 

 

 

その香りに、「緑人間」になった気がしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

もうすぐ、「イースター」なので、

 

 

「羽」をつけてみました。

 

 

 

今年はなんだか、寂しい「イースター」になりそう。

 

 

 

それでも、

 

 

鳥たちは元気です。

 

 

 

 

 

4月になりましたね。

 

 

 

 

 

❤︎

 

 

 

 

ドイツの感染者数は60,000を超えました。

 私はいつも、この「世界地図」を見ています。朝に夕に、、

世界の状況がわかります。

    https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/