週末の「散歩」
いつまで、「散歩」に出られるか、わからない状況です。
今のうちに、出かけよう、
出かけられるなら、お天気が良いならば
行こう!迷わず、行こう。
ご存知、<ブルグ ホーエンツォレルン>
早めに、
みんなが週末の買い物に行く時間に、出かけました。
晴れて、風もまあまあ、
絶好の散歩日和でした。
この<ブルグ>の稜線を左に辿っていくと、
この<マリアツェレ>に行き着きます。
「天使が運んできた」といわれる、小さな「礼拝堂」です。
私たちはこの礼拝堂を目指して行きます。
紫の濃淡が美しい、スミレ、
ウエッジウッドのカップの模様のような「森のいちご」
陽だまりで、見つけると嬉しい、小さな友達です。
人のいる方向は避けて、道を選びます。
今は、本当に気を使う、
面倒なくらい、人との距離を取らなければいけません。
前回、お医者達が「森へ行け」と話していることを書きましたが、
「森」は別世界。
たちまち、別の時間、異なる空間、
誘われるのは、それだけでなく、「匂い」もあります。
今日はこの小さな、黄色の小花が「道先案内人」です。
5cmにも満たない、つくしのように、ただ地面から頭をもたげています。
森の中はまだまだ、「冬」が完全に去っていませんでした。
ひんやり、を通り越して、寒い。
と、見れば、凍っている。
この朝も、寒い朝でした。
まだ、色のない森の中で、
春を告げる、この花。
可憐な刺繍のステッチのようじゃありませんか?
前回<モーゼル>の旅で、
最後に訪ねた、友人メヒテが教えてくれたのは、この花でした。
(この訪問の話はまた、いつか、)
この花も、<クロイター>=ハーブです。
「咳」にいいんだ、との話、
「コロナにもいいのかなあ。」
,,,,,
この頃はなんでも,この話題になってしまうのが、しょうがない話です。
冒頭の写真のように、
いく先々、道端にずっと咲いていました。
名前は<Huflatich >=「フーフラティッヒ」
アスターの親戚だそうです。
「森」の中では鳴く小鳥も違います。
見上げても、何処にいるのか、ちっとも見当たりません。
少し、高台に見覚えのある、緑のお花。
名前はわからないのですが、
<クリストローゼ>=「クリスマスローズ」の原種ではないでしょうか?
今の時期、森の中で働く人も多いそう、です。
「あれ、かなりクラシックなシュレッパだよ。」
働く人の姿は見えませんでしたが、
その音は聞こえてきます。
まっすぐな「木」は<フィヒテ>=「ドイツトウヒ」です。
働く人が、葉を切って落としたらしく、
緑の細い枝がいくらか、ありました。
「これ、クランツにいい感じ。持って帰りたい。」
私の言葉に同輩が持ってくれました。
森の中からの、おみやげ、
いつも何かしら、いただいてきます。
細い木、太い木、
影を落とすのが、
「これこそ、バーコード!」
面白がって、道を行きます。
引き返してきた、森の端。
日当たりのいい、この場所に、
前回の「散歩」でも書いた、<ブッシュビントロースヒェン>
森の中はまだ、寒く、この花はここだけでした。
群れて咲くのが、気持ちのいい「白い花」です。
森に向かう時はそれ程でもなかったけれど、
風が変わりました。
谷から吹き上げる風は、とても冷たい。
「お天気が変わるかもね、」と私たち。
家に帰って、
森からのおみやげをもう一度。
これは「ベアラウホ」、訳せば、「クマのネギ」
日本の森にも在る、と読んだことがあります。
「なんとかにんにく」だったような。
ニラとにんにくの中間のような、、
葉は、すっとした「羽」のよう。
出て間もない若い葉を、同輩が、足場の悪い谷で取ってくれました。
すぐに、「ペスト」にしました。
美味です。
ドイツ版、「春の山菜」
そして、もう一つのおみやげ。
フィヒテの枝は、
庭の「 木 」になりつつある、ローズマリー、
(壁際で大きくなって、私の身長に追いつきそう。)
(言い伝え:「マリア」が青い衣をこの枝に掛けたら、
お花も青くなったのだそうです。)
ちょっと変な取り合わせだ、と思いながら、
合わせて、<クランツ>にしました。
作っていると、
その香りに、「緑人間」になった気がしました。
もうすぐ、「イースター」なので、
「羽」をつけてみました。
今年はなんだか、寂しい「イースター」になりそう。
それでも、
鳥たちは元気です。
4月になりましたね。
❤︎
ドイツの感染者数は60,000を超えました。
私はいつも、この「世界地図」を見ています。朝に夕に、、
世界の状況がわかります。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/