日本到着 |  ランゲンディンゲン便り

 ランゲンディンゲン便り

 Brief aus Rangendingen

南ドイツの街、からのお便り
季節のもの、伝統、歴史、豊かな自然、気持ちのまま綴ります。

 

 

 

 

 

無事に、日本に到着しました。

 

 

 

 

早々に、

 

また、一つ、

 

 

「戦う」ことになりました。

 

 

 

目に見えない、何かと。

 

 

 

それはもしかしたら、

 

 

現代の日本人の意識と密接な何か、かもしれません。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

いつも定宿としている、ホテルです。

 

 

 

到着して早々に落ち着いて、休みました。

 

 

 

 

私は少し、うとうとしていると、同輩です。

 

 

 

「ひどいよ。口笛みたいに、風が鳴って、神経をイラぶる!」

 

 

 

声と同時に、聞こえます。

 

 

ヒューーーーーン、ヒュ〜ーーーー!

 

 

 

 

事情を知らなければ、

 

私一人で泊まっていたら、

 

ここは「ガイスターホテル」か、

 

そう、思うほど、

 

 

 

口笛が荒ぶって、鳴き叫び、響き渡っています。

 

 

 

 

「これは度を超えているよね。」

 

 

 

そう、話をして、フロントに電話。

 

 

 

「どうすることもできないのです。

 

お部屋を変わっていただくことしかできません。」

 

 

 

 

彼らは状況を知っています。

 

でも、午前3時に起き上がって、荷物をまとめる?

 

 

 

これも尋常ではない。

 

 

そんなことをしたら、その後、益々眠れなくなるに違いない、

 

諦めて、枕を耳に押し当てて、努力するしかないか、

 

 

 

そう、思っていると、

 

同輩は素早く、着替えて出ていきました。

 

 

 

やがて帰ってきて、

 

「2m、テープがあれば改善されるよ。確信がある。」

 

 

 

 

迷ったけれど、OK!

 

また、フロントに電話。

 

 

午前4時。

 

 

 

「すぐに、テープを持ってきてください。」

 

 

少しして、上がってきたのは若い女性。

 

(どうして、男のスタッフが来ないんだろう、これも疑問でした。)

 

 

 

 

同輩の説明を訳しました。

 

 

「風が中に入ってくるからではないのです。

 

避難用の窓の、引き戸が問題ではない。

 

固定されている方の外側の下のスリット、

 

エアーディナーミクの問題です。」

 

 

 

飛行機の素材の研究に関わっていたこともある、同輩が、

 

 

 

彼女の同意を得てから窓を開けます。

 

勝手に開けることはできない。

 

ヨーロッパでは警報が鳴ることもあります。

 

 

 

 

窓を押さえて確かめて、

 

すると音程が変わります。

 

 

 

この音程:F~A(一点へ〜イ)が私の神経もゆすぶりました。

 

 

 

 

テープをしっかり定めて、押さえると、

 

 

 

 

結果、嘘のように鳴らなくなりました。

 

 

 

私たちはこのアクションのおかげで、結局眠れなかったのですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、

 

 

同輩はホテルマネージャーと話しました。

 

 

 

「英語は...」

 

 

そういう、彼に訳しました。

 

 

「問題をハッキリさせましょう。

 

 

問題はとてもシンプルなことです。

 

 

外のスリットを塞げばいいだけのこと。

 

 

 

この問題をホテル側は前から知っていた。

 

 

ゲストからの苦情も前からあったのに、放置していた。

 

 

 

どうして、それに対処しようとしないのですか?

 

 

解決するためにはどうしたらいいのか、

 

どうして、誰も、考えないのでしょう?

 

 

自分の頭で考えること、

 

その場で自分のありったけを使って、考え、動くこと。

 

 

 

『申し訳ございません』

 

そんな言葉は役には立たない。

 

 

 

問題は解決しなくてはいけないのでは、ありませんか。」

 

 

 

 

 

訳しながら、私には偶然とは思えませんでした。

 

 

日本人の諦め。

 

 

どうすることもできないと、諦めてしまう。

 

 

必死で考えることはない。

 

 

自分の仕事ではない、誰かがやるだろう。

 

 

 

 

ホテルマネージャーはもちろん、平謝りでしたが、

 

私には「不動産やさん」にしか見えませんでした。

 

 

ホテルマネージャーなのに、

 

 

ここにはたくさん外国ゲストも来るのに、

 

 

英語はできないと、当たり前の顔。

 

 

(ヨーロッパのホテルではホテルマンは何ヶ国語も話せるのは当たり前。

何語を話せるのか、皆バッジをつけています。

英語は全員、仏語、独語、イタリア語、スペイン語etc.

今回のルフトハンザのクルーは、

仏、イタリア、トルコ、日本、アラビア語のバッジをつけていました。)

 

 

 

他にも思い当たることが多すぎて、

 

思わず、言いました。

 

 

 

「ホテルマンはお客が居心地のいいよう、助けるのがお仕事のはずです。

 

その底には「人間的」なものがもっと要求されるはず、

 

違うでしょうか?」

 

 

 

 

普段、怒ることはあまりないのですが、

 

 

私も正義感に火がつくと、

 

かなりエネルギーがある方です。

 

 

 

 

 

テープは長持ちしないから、シリコンの方がいいと、

 

実際的なことをアドバイスして、同輩は、

 

 

「自分の仕事は、マネージメントトレーニング、アドバイザー、スペシャリストです。」

 

そう、自分を紹介しています。

 

 

 

 

え?なんだって、なんて言ったの?

 

 

真顔で言っているので、吹き出しそうになりました。

 

 

 

 

 

新しい名刺を日本語で作ろう!

 

 

彼は本気でニッコリして、言っています。

 

 

 

***

 

 

 

こういうのをなんていいましたっけ。

 

親方日の丸?

 

 

 

久しぶりの日本で迎えてくれたのは、

 

 

日本人らしさ。

 

 

 

まだ、収まりきらない同輩に、

 

 

「日本は余りにも自然災害が多いから、

 

諦め、諦念思想があるのよ。島国だしね。」

 

 

 

そういうと、

 

また、次の段階の話に移行しました。

 

 

それは新たなる機会に。

 

 

 

 

一つの機会でしたが、

 

はっきりと、

 

 

現代日本の問題が私たちを迎えてくれたようです。

 

 

 

そういうと、少し、大袈裟だけれど。

 

時々、感じるのです。

 

 

 

ヨーロッパでは自分の責任で動く、

 

自分で自分を守る。

 

誰もやってくれないから、自己の確立が際立っています。

 

 

 

日本では守られているから?

 

島国だから?

 

 

すぐに諦めて、すぐに忘れてしまう、、、

 

 

 

 

 

「また、戦っちゃったよね。」

 

 

 

不自然、不明瞭なこと、おかしいこと、理不尽なことに

 

 

結局、突っ込んでいく私たちです。

 

 

 

私たちはこれを『スポーツ』とよんでいます。

 

 

 

図らずも、

 

 

 

真夜中に、スポーツしてしまった私たち、です。

 

 

 

またとしても、

 

 

不穏な出だし、

 

 

 

いいえ、これはちょっと歯ごたえのある、「前菜」

 

 

 

 

そう、思って、次の舞台へ。

 

 

 

明日は「九州」に飛びます。

 

 

 

 

みなさんもお元気でしょうか?

 

お一人お一人にご挨拶できないけれど、

 

お迎えの暖かなお言葉をありがとうございました。

 

 

嬉しかった。。

 

 

❤︎