昨日はまた、雪になった。
春の寄せ植えにしようと思っていた植物もご覧の通り、雪帽子。
夕方からやってくる二人の姉妹を心配したけれど、大丈夫!
ドイツの道路は確実に、きれいにされているので、安全にやってきた。
姉は私たちと共に日本を旅したこともあるけれど、妹はまだ日本食を食べたことが
初めのお口取り。
ドイツは海が遠く、おサカナ事情が悪い!
今日、使ったのは<ヘーリング(にしん)のジュレ>のジュレ部分を取り、
お大根の桂剥きで巻いた。
”シュバルツヴルツエル”のきんぴら、椎茸の肉詰。ねじり梅の人参。
すこ~し、日本情緒が出せたか、どうか。
後は、鳥の唐揚げ、ちょっぴりお魚団子を入れたミニ茶碗蒸し。
デザートに<ココスジュレ>、あ、もちろんお寿司も。
(作りながらバッハを聴いていたので<バッハ寿司>なんて!)
作るのに忙しく、写真を撮ることを忘れた。
二人からは、海苔が珍しいらしく、
「水につけて使うのか?」との珍質問。
ドイツ人は巻き寿司がお寿司と思っているらしく、スモークサーモンの
箱寿司に?これは何?(私は愛知出身なので箱寿司をいつも作る。)
いくら はないので、いつも<フォレレ>(マスの卵)を使うのだけれど、
妹が「なくてもいい。」というので、(ははあ、嫌いなのね。)
レモンと<クレッセ>クレソンの小さな芽、を飾った。
巻き寿司は人参とインゲン、卵、そしてハム。
今日のお客はよく食べてくれた。
プラクティカンのヤコブも「自分はラッキーだよね。ハープ作りは置いておいて
ご飯だけ食べに来たい」これにみんな、大笑い!
日本食初めての妹も、全部写真に撮って、「どんなものか、と思っていたけれど、
おいしかった、、」と言ってくれてやれやれ。
日本と違って食材が難しい。
お醤油もお酒もけちって使っているし、食材、
お豆腐なんてまったく別物!固すぎるか、柔らかすぎるかのどちらかだ。
次は自分で作ることを考えねば、、、また、お米!
いかに日本のお米がすばらしいか。トルコ人のお店でお米を買えてやれやれだけれど、
冷めるとおいしくないし、お寿司にもイマイチ。日本は遠い!
日本から見れば、<真似っこの日本食>
お料理はほかの人へのプレゼントだと、思っていたけれど、昨日、思う。
違う、自分への回帰かもしれない。
人参をねじり梅にしながら、お正月前、いつも実家で作っていたことを思い出す。
ご飯を終えた後、テレビを見ながら、家族と談笑しつつ、人参を削っていたっけ。
遠い思い出。
また、お料理は音楽をすることとも似ている。
私にとっては回路は同じ。
いろいろなことを取り去って最後に残るもの、それがエネルギーの源。
キザだけれど”愛”かもしれない。
ほかの人へも自分へも、物も含めて、、、
後かたつけをしながら、二人からのプレゼントがうれしかった。
次なる季節テーマは、<オースタン>イースターだ。
かごに植えられたムスカリ、こちらでは<ぶどうヒヤシンス>というそうだ。
いつだったか、野原がこのムスカリだらけだった。
行けども行けどもムスカリ野原。淡い紫、小さな原種のムスカリ。
踏みたくないのに、踏まないと歩けない、、、
ウサギさんもオースタンの主人公。
外で<マイセ>四十雀、しじゅうからが鳴いている。
春を告げる鳥。
春までもう一息!



