『夫のカノジョ』はという2013年10月に川口春奈主演のテレビドラマを覚えていますか?

 
その原作を書かれた小説家、垣谷美雨さんの新刊を書店で発見
 
老後の資金がありません
 
このタイトルが気になりませんか?
 
パラパラとめくってみた1ページ目に
 
どこのご家庭にもあるであろう夫とのやりとりが昭和の香りがするホームドラマを見ているような感じで描写され
 
直感的に面白そうと感じたのです
 
 
 
イマイチパッとしない30手前の娘が
 
お金持ちの息子と縁があって
 
600万円をかけた結婚式をすることになり
 
それを両家で折半する
 
そのお金を出す出さないで主人公篤子と夫の会話で始まります
 
 
うちも次男が新卒3年目に結婚
 
今年2月に結婚式を終え、秋には親になります
 
中高一貫私立、地元の国立を出てそのまま就職を
 
なんとなくそうなるであろうと描いて
 
いたのに計算外に東京の私立大学へ
 
大学を卒業するまでにかけた教育費は
ため息が出てるような金額であります
 
 
 
社会人になった当初は30歳くらいまで結婚はしないといっていたので
 
結婚費用はまだまだ先と安心していました
 
それが
 
入社と同時に運命の人と出会ってしまっては30歳まで待てようもない
 
息子から結婚すると聞いた時に真っ先にお金の心配をしましたわ
 
 
結婚するのにいくらかかると思ってんだ!
 
 
幸いにも呑気に構える息子にはしっかり者のお嫁さんがついてくれたおかげで
 
無事に結婚式まで終えてくれました
 
 
私は自分の精一杯の祝いを包み
 
ハワイに家族を連れていくだけしか出来ませんでした
 
 
いやぁほんと人生は計算通りにはいかぬもの
 
 
老後を深刻に考えない夫、章さん
やりくり上手の妻で派遣社員の篤子さん
 
老後資金の貯金は娘の結婚ばかりではなく他にもドカンと出ていくことに
 
 
 
夫の実家は老舗和菓子屋でしたが
廃業して得た資金2億円を持って
老夫婦は高級老人ホームで暮らします
 
しかし、あっという間に資金が底をつき
 
篤子夫婦は毎月9万円の仕送りを負担
 
その舅が亡くなり、葬儀代、お墓代は篤子夫婦が背負うことに
 
それは夫の妹、細々とした親の面倒をみている美乃留との話合いで強引に決められたもの
 
普段面倒をみていないものは資金を出す
 
これもよくある話です
 
 
うちの婆さんも有料老人ホームに入っていますが
 
入所当時は資金がなく私が不足を補っていました
 
すぐに実家を貸し出すことで問題は解決しましたが
 
たまたま偶然であって運が良かったに過ぎないのです
 
うちの婆さんは強運の持ち主です
 
 
 
そんなこんなで1200万円あった老後資金は300万円に
 
追い討ちをかけるように夫婦共に失業
 
毎月の仕送りが払えない
 
姑の暮らしをどおする?
 
嫁にやった娘はどうらや壻からDVを受けているようだ
 
なんとかしなくちゃ
 
離婚をさせたとして娘は自立できるか?
 
手に職をつけてやらねばなんて
 
 篤子は家族の金難を自分ごととして奮闘の日々を送ります
 
これにも共感できました
 
頼まれもしないのにあれこれ先回りして
考えてしまう
 
黙っていたら火の粉はすら降りかからないのに自ら決死のダイブをする
 
呑気に構えているのは一家の大黒柱だけ
 
アラ還世代のあるある満載で物語が進む中
 
後半は社会問題にもなった年金詐欺に

篤子と姑は加担していきます
 
そのお姑さんのチャーミングな悪女ぷりが
物語を引き締めます
 
もしこの物語が映画になるならば
 
是非お姑さん役には草笛光子さんに演じていただきたいと願いました
 
 
身内や友人のどこの家にもあるような問題が散りばめられ共感できる一冊
 
その読了して感想は一言で
 
 
 
すぐさま見栄は捨てよ
 
 
でした
 
 
 
 
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