私達世代だけではないだろうが
みんな結構頑張って身内の問題に取り組んでいます

そんな人達を見聞きすると

「もう、ええやん!頑張らんでも」と
そっと肩に手を置きたくなる

それは私がそうしてもらって
めっちゃくちゃ驚くほど救われたから

そして頑張るのをやめたら結局、好転する結果となったから


あれは次男が大学を卒業した記念や
老い先短い婆さんへの冥土のみやげに
ハワイ旅行し帰っきたすぐ後の話

長男はその日が再就職先への初出勤の日
まぁ、入社日であって

私は心なしか嬉しくて、家族全員で朝食を囲もうと赤飯を仕掛けていたのです

ですがそれに火をつける事なく


すったもんだの末に救急車で運ばれる事態になった婆さんが

私の願いも虚しくドクターから問題なしと入院を拒否され


すっかり凹んだ私の横で付き添ってくれた次男が

「もうええよ。頑張らんで。」
「今まで、散々面倒をかけらてきた。」
「振り回されてきたのを知っている。」
「もう十分やってあげたから、ほっといてええよ。」

私はこれまで子供達が婆さんの事を嫌いにならないように

子供が小さなころから婆さんの本当の姿を隠し続けていました

隠してるつもりでも、見えてたのかもしれないですね

私は目頭がぐっと熱くなるのを堪え

「ほっとくてほっとかれへんやん」
「ほな、どうするん?」

「そんなん婆ちゃんが自分で考えるやろ」
「あんさんが、考える必要はない」

真面目な人によくあるかも

自分が頑張らな誰が頑張るん?心理

自分のことは勿論頑張る、そして人の事まで自分化して頑張ってしまう

弱音を吐かず頑張る人は「手伝い無用」
のオーラが出ているのかもしれません

今なら分かる
頑張る事はそんなにいいことではない


次男の言葉で私は肩の力が抜け、頑張るのをやめました

それからも婆さんが問題を起こす度に
気持ちの階段を一段、一段おりるように頑張る事をやめていったのです

私が頑張らないでいると、頼んだ訳でもないのに誰かが私の代役を務めてくれ

それも不思議と自然にそうなっていきました

婆さんが有料老人ホームへ入れたのも
ケアマネさんが良いところを見つけくれ
全身で拒否する婆さんは長男の鶴の一言で、態度を軟化させ入所

その費用も年金からでは足りなかったのに

何も知らない偶然、親戚が実家を借りたいという人を紹介してくれ

難なくクリアー

入所後は施設にあれこれ面倒を見て頂き

私が定期的に通院に付き添っていたのを
いつのまに施設の人が付き添ってくれるようになり


私が頑張るのをやめてもわが家は平穏である

私でないとの無理だ、心配だの考えは
私でなくても大丈夫に変わっていったのです

婆さんも全く大人しい老人となりました

嫌なものは嫌、できない事は出来ない
と言ってもいいんです
もっと自分の気持ちに正直に生きてもいい


先週、施設に行くと婆さんから

クリスマスやからケーキでも買いなさいとお小遣いを貰いました

そのお金は深く折り目がついたしおれた数枚の千円札で

毎週、自販機で買う飲み物代に渡している
少ないお小遣いを貯めたものらしく

年金全てを自由に使っていた婆さんを知っている私は

嬉しいよりも凄く切なかった

涙こぼれるほどに切なかった

がま口に収められいたであろう四つ折りの千円札を見ると泣きそうになった

そのお金は使えません

気持ちだけを形にしてクリスマス仕様に
カスタムしてもらったケーキを買い
子供らに婆さんとの経緯を話しながらお茶をしました

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何時も通りのお小遣いと食べ物の差し入れを届け施設を出たあと


婆さんからメールが届きました

「今日くれたお小遣い少なかった。お金足らんやん」って

だったら人に小遣いを渡すな

良かった、今まで通りの婆さんで‥‥


18日、第9回のコラムが掲載されました
このまま引き続き読んで頂くと嬉しいです
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おかげ様で重版し、そして韓国でも翻訳出版決定しました!
 皆さんのおかげです!ありがとうございます
 
そしてインテリア本にも生き方のあれこれを掲載されております
 
 
どうぞ二冊合わせて読んで頂けると嬉しいです♡
 
感想レビューもよろしくお願いします