今晩のお夕飯は鰻丼ですか?
今日は土用の丑の日ですね
この日を私は春から楽しみに待っていたんです
いや、6月にイレギュラーで妹に鰻をご馳走になった
冬が終わる頃にネットで今年の土用丑の日を調べ
カレンダーに印をつける
そして梅雨が明けると
今か今かと心待ちにする日々を送るのである
子供の頃いや、つい10年程前までは
鰻屋さんってのもが市場にはあって
食べたいと思えばいつでもお手軽に食べれたんだ
もう、ほとんど忘れちゃったけれど
千円も出せば小ぶりな蒲焼が買えたと思う
それが稚魚が少なくなり、安い中国産が頭角を表すと
私が買っていた鰻屋さんも次々と廃業し
今はスーパーでしか買えなくなった
それもほんと小さな鰻がそれまでの倍くらいの価格で
細長いトレイの中に申し訳なさそうに寝かされ
冷蔵棚の隅に冷たくなって、つらりと並べられている
大の鰻好きの私としてはその様子を見ると落胆の気持ちと共に
幼き頃の
もくもくと煙が上がり醤油の焦げた匂いと
汗をかきつつ焼くおっちゃんの活気に満ちた掛け声と焼き場の風景が
古くさい物語りの情景のように思い出される
なのでもう鰻をスーパーで買うのをやめた
一年に一度、エイヤーと威勢良く
ここぞと思う鰻屋に飛び込み
値段など気にせず食べたい物を注文する!
土用の丑の日は勢いよく鰻を食らう日である
外はカリカリ中はふわぁふわぁらタレはちょっと甘め
並、上、特上
私が注文したのは特上です
ほんとはビールが良かったんだけれど
肝吸いもあっさりして美味い!
夜遅くなっても家族で来てたんだ
そして「遠慮なく食え〜」の号令のもと
各々好みの鰻を「美味い!」といいながら
食べてたんだ
去年も私一人でやってきた
ノンアルにしたのは婆さんに届ける為
毎年、今年が最後かもって思っていた
特に去年は婆さんは糖尿の合併症でヨロヨロに
あと半年くらいでエンジェルにと予測していたのに
夏に足を切断したのを引き換えに健康を取り戻すという
哀しんでいいのか喜んでいいのか
てなわけで、今年も無事に鰻を食べさせられるという
土用の丑の日は別な意味で特別な日です
食べ逃した方、土用丑の二の日は8月6日ですぞ
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