昔、婆さんは手仕事をよくしていた。
なんでも手作り。
スカートやワンピース、セーター
簡単な着物や浴衣。
スクールバックや座布団。
布団も作っていた。
とてもじゃないが真似は出来ない。
そんな婆さんが
手芸キットでレース編みをするという。
どうせ、できっこない!と思いつつも
購入した。
予想に反し、あっという間
数時間で出来たらしい。
『すごいな、婆さん』と私。
『そうでも』とドヤ顔の婆さん。
娘が作業をみていた。
『婆さん、サクサク作っていたよ』と。
出来上がりはこちら
多少、歪だけれど目が悪いので
しかたない。
いつの日からか
編みかけのセーターが増えていき、
娘の90センチサイズの
レースのワンピースも後少しのところで
断念。
あれは10年以上も前の事。
あれから婆さんの手仕事を見た事がない。
とりあえず飾る場所がないので
コピー機カバー(用途不足)として飾った。
私が大事に使っている
お嫁道具の1つ『赤のじんべさん』
26年選手。
超のつく愛用品。
綺麗な朱色。
26年経ってもかっちりとした
編み上がりに崩れはない。
秋から春まで毎日
お風呂上がりや
朝の冷え込みに背中を暖めてくれる。
もう、婆さんの手仕事を
お目にかかる事はないと思っていた。
できれば
『じんべさん』また作って欲しいなぁ。
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