すっかりサボってしまってすみません。

気がつけば台湾環島を終えてはや2週間。
引っ越しだの新生活の準備で息をつく間もありません。


後日談ということで、これが台湾環島編の最後の日記になります。



「時間のあるうちに海外で自転車旅行をしたい」という考えから、今回の台湾環島編を思い立ったのが今年の一月末頃。

思い立ってすぐさま航空券を手配したはいいものの、その後は何となく気乗りがしないまま時間が経ってしまい、数日前にあわてて準備して渡航しました。

初めて自転車を輪行して海外に来たわけですが、行き先として台湾を選んだのは大正解だったと思います。


日本から近くて気温も暖かく、物価は安くて飯もうまいし、親日な人も多い。

都市部では排気ガスと原付集団にうんざりしましたが、ほとんどの道路に自転車&原付専用レーンが設置されており、日本と比べるとかなり自転車乗りに優しい環境でした。





内容の濃い毎日は飛ぶように過ぎ、13日間約1200kmの行程はあっという間でした。

一番印象深い思い出を挙げるとするならば、3日目に見ず知らずの現地の自転車乗りと知り合って一緒にサイクリングをしたことでしょうか。



自転車旅行を累積150日近くやっているものの、基本ソロツーリング好きの自分にとって他人と速度を合わせてツーリングをするのは初めての経験でした。

言葉は通じにくいものの、現地の美しい景色や美味しいご飯をともに楽しむことができ、非常に良い思い出になりました。

連絡先を交換していないので、この先二度と会うことはないでしょうが、あの日のようなサイクリングをもう一度経験できれば楽しいだろうなと思います。



一番印象に残っている食べ物は、数ある中華料理を抑えてシャカトウを挙げたいと思います。






日本では沖縄を除いてまず食べることができないシャカトウ。

クリーミーでなおかつ梨のようなジャリジャリ感も楽しめます。
結局旅の間に5、6個は食べたかもしれない。

疲れた体をいやす甘いフルーツはやっぱり自転車乗りにはありがたい限りです。




印象に残っている場所は、九份でも太魯閣でもなく、チャリダーらしく蘇花公路を挙げます。





観光名所ではないですが、200~300m級の断崖絶壁に沿った道を、大型トラックや観光バスと道を譲り合いながら半日以上かけて進んでいくという経験は正直二度としたくありません。笑

ですが、さながら箱根のごとし台湾随一の難所と呼ばれる蘇花公路を超えられたことはやっぱりチャリダーとしては自慢したくなっちゃうというもの。

おかげでブレーキシューは擦り減りまくりで、寿命も少し縮まった気もしますが、それはまあ気にしないことにします。





さて、こんな感じで思い出を振り返ってきましたが、そろそろお別れの時間です。

4月からは高校の教師として働きつつ、大学院の修士論文を書かねばならないので超絶多忙な毎日が始まります。

夏休みは一応1ヵ月近くありますが、おそらく修論に追われて自転車旅をする余裕はないでしょう。

いつか機会があればアメリカ横断なんてものをやってみたいと思っていますが、いつになることやら。

と、いうわけで次回の更新は当分先になるでしょう。

勤務先では担当教科の世界史だけでなく、自転車旅行の楽しさを存分に生徒に伝えていきたいと思っています。

それではまた会う日まで!
良い自転車ライフを!


台湾環島編 完


※備考

1日目:桃園国際空港…(バス)…中攊―楊梅
2日目:楊梅市―新竹―竹北―清水―台中
3日目:台中…(バス)…日月譚一周…(バス)…台中
4日目:台中―彰化―虎尾―嘉義
5日目:嘉義―台南―高雄
6日目:高雄―墾丁
7日目:墾丁―鵝鑾鼻―台東
8日目:台東―池上―瑞穂温泉
9日目:瑞穂温泉―花蓮―太魯閣
10日目:太魯閣―蘇花公路―蘇澳
11日目:蘇澳―基隆―瑞芳
12日目:瑞芳…(バス)…九份…(バス)…瑞芳―富貴角―淡水
13日目:淡水―桃園―中攊―台北
14日目:台北観光
15日目:台北観光

費用:航空券+食費+ホテル代+観光費合わせて約90,000円。