こんにつわ。
3/9の日記です。

瑞芳の街の旅社にて起床。

朝から雨がポツポツで若干気分も萎え気味。
九份へ自転車で行くのは諦めておとなしくバスを利用することにしました。

雨の日はブレーキシューのすり減りも一段と早くなるもの。
蘇花公路で散々すり減らしてしまったので、これ以上は勘弁です。
ましてや九份までは急坂がいくつもあると聞きます。



九份への道はたかだか5㎞ほど。
ただこの5㎞が恐ろしく急な上り坂でした。

たったの15元の運賃を支払うだけでその上り坂を回避できるとはすばらしい。




わずか15分ほどで九份へ到着。

降りるバス停を一つ間違えたために通常とは逆のルートで探索することになりました。


有名な階段を上っていきます。
これを見るとなおさら自転車で来る必要はなかったと実感。笑



千と千尋の湯婆の家のモデルになったとかならなかったとかいう茶屋。
なかなか雰囲気があります。



土産物屋もかなりたくさんあるのですが、まだ朝9時頃ということもあってほとんどが開店前。
観光客も少なくて助かりました。

ちなみにお店がちらほら開き始めたころ、あらゆる土産をスルーしてとあるものを購入しました。



これ。
雨合羽。たったの20元なり。
これまでの人生の中で身につける物としては最安かもしれません。



かつては金鉱として栄えた街なので、鉱山の跡も残っています。



なかは真っ暗。
鉱山は残念ながら観光できない模様。



九份からの景色もなかなかのもの。
九份では1年の2/3が雨だと言われています。
晴れていればもっと遠くまで見渡せたのかもしれない。

この辺りで雨が強くなってきたので先ほどの雨合羽を開封したところ、勢いあまって引きちぎってしまいました。素材はビニール袋そのもの、開いて4秒でゴミと化しました。


その後、瑞芳に戻ってホステルに預けておいた自転車に乗って旅を再開。



ハリウッドサインのようなKEEUNGサインが特徴的な基隆の街を経由します。



基隆は港町として栄えており、日本の敗戦後に台湾から引き上げる船が出たのも基隆からだとか。


その後もぱらつく雨と戦いつつ海岸線を北上します。



金山という街で肉まん屋に並ぶ謎の行列を発見。
これはきっと有名な肉まん屋に違いない!ということで自分も並んでみます。



列のすぐ横でオヤジが肉まんをこねています。
すぐ隣に蒸し器もあって、良い匂いが立ち込めます。



で、これが肉まん。
ニラたっぷりで肉汁もジューシー!

今度こそうまいに違いないと見越して3つ一気に購入しましたが、これは大正解でした。
ガイドブックにも載ってない隠れた名店を発見した気分です。


金山を過ぎると、台湾最北端の富貴角はもうすぐそこ。



遊歩道の先に、立ちはだかる魔王城の如き建物がありますが、これは軍の施設。
これを回り込んだ先に灯台があるみたいです。





つきました!
台湾最北端の地、富貴角!

最南端の方は近くがビーチだったこともあって観光客いっぱいでしたが、こちらは幾分さびれた感じ。灯台も観光用の施設ではなく入れないので、仕方ないのかも。

ただ自転車乗りにとっては、いくらさびれていてもやはり最○端という場所には魅力を感じるんですね。だってそれ以上先に道はないんだから。自分の脚で来れる一番端っこまで来たんだから。




なんてことをしみじみと思いながら、遊歩道から出ようとしたらこの仕打ち。
池みたいになっとる。
他の観光客の方に助けてもらいつつ、なんとか脱出しました。



近くに海産物の直売所みたいなところがあったので立ち寄ってみる。
日本じゃなかなか見ない海産物がそろっています。



とくにこれとか。
日本で見ないとか以前に、まだ生存していたのね。
中国とかじゃ食用にするらしい。


夕方前に、本日の目的地の淡水に到着。
もう台北市内に入っています。



夜は台湾人のソウルフードなる牛肉麺を食す。
120元とやや高めだったけど、肉がごろごろ入っていてボリューム的には満足。
スープは、あんかけパスタのあんのような味でした。


ホステルはかなりきれいでオーナーも親切。洗濯もできました。
宿泊客が自分だけだったみたいで、事実上の個室状態でした。最高。

走行距離:68km
走行時間:4時間28分
総走行距離:1169km
総走行時間:69時間34分