桜を愛でる日本人遺伝子 | around 50' healthy life

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-Enjoy おひとリさま & Going my way-

 4月1日。入社式に入学式。新天地に溌剌

と向かう若者を見ているとこちらまでエネル

ギーをもらう。希望の場所であろうとなかろ

うと出会いはわくわく感を盛り上げる。

 

 今年は10年ぶりの桜の遅咲き。気温の高

まりに伴って日常を覆うピンク色の景色のな

んと美しいことか。日本人にとって桜は特別。

自然と気持ちは高揚し、がんばれる気になる。

まるで遺伝子に組み込まれたように。

 

 この美しい日本の春をあと何回見れるだろ

うと思いながら見つめる人たちもいる。闘病

を続ける森永卓郎氏。すっかりやせ細り、見

るに忍びない。私の父も同じ気持ちかもしれ

ない。自宅療養・復帰を目指し本人なりに頑

張って来たが、限界を迎えた。食事はのどを

通らず衰えるばかりだ。体が死期を迎える準

備に入っていることを本人が示唆する。もち

ろんまだ十分に復帰の可能性はあることを信

じたい。

 

 桜の花は美しい。美しくも儚くそして潔い。

その散る姿に私たちは人生を重ねる。桜はい

つだって格別だ。