お彼岸は暑い日が続いていたので、10月の中旬に墓参りとあいなりました。

 義父母の墓参ではありましたが、長い年月を経て今は兄姉の墓碑銘を刻むことになりました。

 

 義理のきょうだいは13人(夫妻で)もいますが、少し前に長兄の奥さんが亡くなり、お墓の掃除は子供たちが行っているようでした。現地に行ったら草も無く綺麗な西洋花が飾ってありました。

 

 本日は私ら夫婦と義姉二人の4人で墓参。腰が痛い、息が切れると騒ぎながら墓石を拭いて、枯葉を掃き出して、30分で終了。

 微風なのに、線香がつかない。こういう感じは嫌なものです。本日来るはずであった、長男、次男夫妻、三男夫妻、長女夫婦はいない。みな、歩くことが困難な病身なのです。

 

 義理のきょうだい13人中、癌で2人が亡くなっていますが、残る11人の内3人が癌患者で、糖尿病や心臓疾患が5人です。私はこの高齢きょうだいの中で最年少で、まだ癌や心臓病は発症していません。しかし、70歳を超えると一気に重い疾病の罹患率が上がります。なので、ある意味、癌や心臓病は怖いようで怖くない。運命なのだと思えたりします。

 

 で、線香がつかない。誰かが囁いているのでしょうか、お焼香は要らないよって。  

 墓碑銘は7名。カロート(お墓の中の遺骨を安置する場所)は一杯でしょう。もういっぱいなので入らないよ。ということではなく、もうあんたらも年なんだから、次代の人に任せないさいよって言われているような気がしました。

 

 甥っ子らが刺した真新しいカトレアの花を捨てて、菊に差し替えて、線香を捧げて、義姉は「もうお掃除は出来ないわ」と手を合わせていました。

 

 

秋の空席

 

 私は貧血症状と闘いながら、バス停までの1キロの距離を休憩をとりながら歩きました。ほんとうにキツイなあと実感しましたが、ここに来れなかった義きょうだいらもまた、同じ道を辿り、同じ苦痛を感じ、そして来れなくなったんだなあと。

 そしてその先は、ここで眠るのでしょう。