雨の中、久しぶりの旅行です。伊豆半島の伊東。昔の友人に会うために、踊り子に乗って出かけました。あ。伊東と言えば、あのヘンテコリンな市長が居た街。友人に聞くと、「人口が少ないので、ああいう人が選出されやすかっただけ」と。
案外人の混み合う伊東駅前のアーケード。若い人を中心に回帰現象が起きているということ。外国人も多いのですが、それは宿泊施設等に勤務する外国人が多いから、ということらしい。確かにホテルは、みんな外国人従業員ですね(フロントを除く)
雨、また雨に浸かった街を歩くだけで結構疲れ果て、ヨレヨレの体でホテルへ直行。雨だけの白い窓外、どちらが海か分からない曖昧な景色をぼーっと見ながら、夫婦で夕方まで室内で寛ぎました。
午後6時。雨が少しひどくなったので、友人との食事はホテル内にしました。昔話に花が咲き、あっと言う間に9時。その後も喫茶店でだべりながら解散とあいなりました。夫は、私が異様に生き生きしていてビックリしたと言います。同年齢で同じ業界で働いた友人なので、話は尽きないわけです。お互い、業界からは引退し、私は不健康な身体を労わりながらの地味な暮らし。友人は渋谷から移住したばかりで、イマイチここに慣れないとぼやいていました。
都会の家を売って、海辺の街に住むという夢は、簡単には実現しないようです。
「湘南と思っていたのに、気づいたら西へ西へと流れて伊豆半島なんです。見合った物件はいまだに見つからず、とりあえずここに居るわけで」
私は高台の風の吹き抜ける小さな家に住みたいと言う妄想をもっていますが、やはり生きているうちに移住はできなさそう。
友人は「やすらきの郷」に住みたいんだそうで、奥様に言わせると「それは夫の妄想なんですよ」
やすらぎの郷とは何なんでしょう。そういえば、倉本聰さんが死去されたのが先日。偶然というか何というか、やすらぎの郷を希求する友人が、まだ理想を求めている姿が際立ちます。
理想を完全に捨てた私は、雨の街を、ゆっくり歩いて帰路につきました。
緑と白の伊豆の街
