【Yu-mu(ゆーむ)の歴史の前に…。アロマとの出会い編】

『【Yu-mu(ゆーむ)の歴史の前に…。豊橋編】』以前、私が関わった方の歴史を作り、自分のも作りたいな…と思ったのですが、どこから書くべきかと悩んだ結果、今の私の考え方や行動に繋がっているのは生まれてから今ま…

⬆️前回のお話⬆️

前回は生まれてから25歳くらいまでのお話でした。
今回はそれから起業に至る29歳までのお話です。

周りの結婚ラッシュを目の当たりにしながら、さてこの先どうしたものか...と考え始めた25歳の私。
もう一度看護学校へ行こうかと（←まだ言ってる）なんとなくお金を貯めていました。が、夜学の准看護師が取れる学校はほとんどなくなりつつあり、全日制で一人暮らしをしながら学費を払って3年間行くのは現実的に難しいなぁ…とか思っていました。

そんな中、母がアロマテラピーに興味を持ち、「介護のためのアロマハンドトリートメント講座」という文化センターの講座に誘ってくれました。
アロマとかおしゃれやん…というノリで行き始めましたが、これが私にとって人生を変える出会いとなりました。

先生は名古屋でアロマのショップとスクールと経営されている方で、とても素敵な方でした
知識量もものすごく、キャリアオイル・精油・施術技術・反射区など細かく学べる講座でした。介護現場でのハンドトリートメント、企業でのうつの方へのアロマケアなどを実践されていてそんな体験談も聞かせてもらっていました。
ハーブについてもかなり詳しくて、海外のハーブ療法を教えて頂いたりもしました。
なんとなく医療業界に身を置いていた私が感じたことは、こんなアプローチで人の役に立てることがあるんだなぁ…ということでした
この時に「自然療法」というものを始めて知りました。
また、講座中にアロマハンドトリートメントを練習しあう中で、人の手はこんなにも心地の良いものなんだ、ということも初めて知りました
それからアロマテラピーをもっと知りたい、と思い自分でも勉強を始めることにしました。
2009年11月にはAEAJアロマテラピー検定を受けました。

ちょうどその頃、巷ではマイケル・ジャクソンの映画「This is it」が公開されて話題となっていました。

6月に亡くなったことは何となく知っていましたが、それまで全然歌もまともに聞いたことがなく、スリラーの映像をどこかで見たことあるかな～？名前だけ知っているくらいの認識でした。
これも母がきっかけだったのか覚えていないのですが、何故か映画を見に行くことに…。

この映画は、急逝してしまったマイケルがロンドンで行う予定だったライブのリハーサルや舞台裏の映像を集めたものになっています。

マイケルの話す言葉、歌、メッセージどの映像にも釘付けで、その中でも一番衝撃を受けたのは「Man In The Mirror」という曲でした
イントロも美しくて大好きな曲。そしてなんといってもその歌のメッセージが私に衝撃を与えてくれました
「世界をもっと良くしたいなら、自分振り返って変えていこう、まずは鏡の中の人（自分）に呼び掛けて変えていこう」
という感じのメッセージです。
そこからはもうハマりすぎて映画も3回見て、DVDも買って勝手に布教しまくっていました（ちなみに1992年のLive in Bucharest The Dangerous TourのMan In The Mirrorが1番好きです！DVDで何度も見ていますが、なんと現在YouTubeで全編見れるのです！字幕はありませんが…1:46:25から聞けます）

その時はなぜそんなにハマったのか分かりませんでしたが、15年経った今考えてみると、今の私が考える【自分が変わると、世界が変わる】を初めて教えてくれた人だからだと思います
もう、ほんっとに好き

マイケルがいなかったら今の私はいない！本当に感謝しています

そんな後押しもあり、医療事務として働きながらも「アロマ工房ＭＡＮＡ」と活動名をつけて、12月には企業のイベントでアロマスプレー講座を開かせて頂きました
その後も石鹸素地を使ったアロマ石鹸講座を開催。
自分でカフェを借りてアロマスプレーやシアバタークリームなどのアロマクラフト講座を開催していました。
アロマを仕事にしたい、という想いが徐々に大きくなり、AEAJアロマインストラクターという講師系の資格の勉強も独学で始めて試験に挑戦していました。(現在はスクールに行かないと取れなくなったと思います)

そんな活動をするうちに、やっぱりアロマトリートメントがやりたい…という想いが強くなりました。
当時アロマトリートメントを学ぶには60～100万円位かかり、時間もかかるのでとても悩みました。
でもこのままいても何も変わらない…手に職だ！挑戦してみよう
と決心し、せっかく資格を取るなら…とイギリスの歴史あるアロマセラピストの資格(IFA英国アロマ国際資格)を取ることにしました。
当時日本には10件ないくらいのスクールでしたが、幸い名古屋にあったので引っ越してスクールに通うことにしました。

2011年3月に医療事務の仕事を辞め、4月に名古屋へ引っ越し。
派遣で仕事を始めて、2011年12月にAEAJアロマテラピーインストラクターを取得。(一回落ちました)
そして、2012年1月からIFAセラピストのスクールに通い始めました。
かかったスクール費用は108万円ほど…

人生初の自己投資でした。

スクールの予定に合わせて派遣を転々としながら2012年の6月からは近くのBARで夜もバイトを始めました。
どうせ夜飲みに行ってしまうので、だったら働く…ダブルワークが当たり前みたいな身体になっていました

1年間は勉強して、半年間は実際にアロマトリートメントをして症例を取るという課題がありました。症例は60人分取らなければならず、1Kの家にアロマベッドを置いて、月10人ペースで進めなければなりませんでした
スクールに入ってから症例の話を聞いたときは、いやいや名古屋に知り合い全然いないのにどうすんのよ…と絶望しましたが、BARのお客さんや派遣先の仕事仲間など名古屋で知り合った方々が協力して下さって何とか乗り切ることができましたヽ(；▽；)ノ

IFAの試験は筆記と実技があり、実技はイギリスから試験官が来て行うので1年に1度だけでした。

落ちてしまうと次に受けられるのは1年後

そして2回落ちたらまたお金を払って初めからやり直しというなかなか厳しいものでした。(今はどうなっているかわかりませんが…)

なんとしてでも受からなければならなかったのですが、課題が遅れに遅れてスクールや同期の仲間たちには本当にご迷惑とご心配をおかけしていました…。(本当にすみませんでした)

そんなこんなで仕事、バイト、スクールと多忙な毎日を送っていたのですが、一つ大問題がありました。
それは私の「手」
元々アトピー体質でもともと常に荒れていたのですが、名古屋に来てから荒れに荒れていました…。
毎日手が痛すぎて本当にストレスでした。
アロマをやっているというのに、ステロイドが手放せない状態でした
あとから分かりましたが、一番の原因はBARの洗剤でした。あとは動物のフケ、上皮、金属、精油も原液に近いとダメでした。
当時は強いステロイドを使って騙し騙しやっていました。
現在はだいぶ良くなり、ステロイドは使っていませんが完治はしていません。常にどこか荒れています。
きれいな手の人が本当にうらやましいです…。
あまりのひどさに一時休学も考えましたが、休学したらもう戻ってこれない気がしてなんとか卒業までいけました。(本当になんとか、でした)

2013年夏にアロマセラピストの試験を受けてなんとか合格！
スクールにいるころから起業は考えていましたが、なんとなく勇気が出ず、セラピストとしてどこかに勤めてみよう！と思い派遣を辞めて美容整体とオイルトリートメントをやっていたエステに就職しました。

今はもうないお店なので言えますが、ここがもう、本当にヤバかった…
正社員という形で入りましたがまず社会保険はなし。
正社員とは名ばかりで、ただの時給のバイトみたいなものでした。
そして遅刻、土日の休み希望は罰金1万円。
経営者の人柄も、ちょっと…
働いていたスタッフさんたちはみんないい人達でしたがそれ以外がちょっとひどかったです。
でもスタッフさんの話を聞くと、前にいたところは2ヵ月お給料出なくて今ももらっていないとか、スクールというていでお金を払ったのに実際は無給で働かされていたとか、時給契約で入ったのに、出勤している時間ではなくお客さんがいる時間のみのお給料しか出ないとか…だからまだここはましだよ～みたいな……

え、この業界そんななの？とびっくりしました。

もちろんそんなところばかりじゃないのは分かりますが、とりあえずここにいたら開業どころか生活も危うくなる…と思い半年で辞めました

そんなわけで、もうこれはやるしかない！と営業できる物件探しをして2014年3月に契約しました
名古屋栄南のパルコや松坂屋の近くのマンションの一室でした。
名古屋へ出てきて丸3年、29歳の時でした

次回は起業してからのお話へと続きます。