これ、かわいいでしょう。
３０年くらい前のポケットカメラなんです。
私の兄が小学生の頃に、
買ってもらったものなの。
当時の兄からは、高価なメカを手に入れたという
満足感みたいなのが、みなぎっていた。
そして、このカメラを宝物のように扱ってた。
なので、当然私は触れさせてももらえず、
幼いながらに、兄を羨ましく思ってました。
そのうち忘れ去られ、
何十年も箪笥の肥やしとして、実家で熟成されたカメラくん。
あんなに高価に見えたカメラだけど、
今見ると、なんておもちゃのような
チープなカメラなんだろう…。
サイズといい、スライドダイヤル式の巻き上げといい、
ガチャっと鳴るシャッター音といい、
その使用感は、まるっきり「写ルンです」と同じじゃん。
なんか時代を感じますね。
デジカメ主流のこのご時世ですが、
こんな昭和レトロなカメラで、今の時代を撮影してみるのも新鮮で面白そう。
子供達は、あの頃の兄と私のように、
このカメラを素晴らしいメカのように感じているみたい。
このカメラを巡って、兄弟喧嘩までしているし。
いつの時代も、子供の目は同じなんだね。
今の子供達の感覚と、
自分の幼い頃の感覚とが、
重なって見える時が多々あります。
このレトロカメラが、
果たして現在をどんな風に写し出してくれるのか。
早速、公園にでも出かけようか。
レトロ写真、楽しみでありました…
が…
しかし…
残念ながら、フィルムが生産中止になっていたのですね。
あぁ、そうだよねぇ…。
もう、ポケットカメラなんて、
誰からも必要とされていないのでしょう。
コンパクトフィルムカメラの時代すら終わりつつあり、
今やデジカメの時代ですからね。
でも、もう使えないとなると、がっかり、寂しいなぁ。
ポラロイドに続き、
またもや、レトロカメラネタでした
