ヒルデガルトの巡礼路の最後の区間である第10区間は、ライン河を挟んでビンゲンの対岸の街リューデスハイムからアイビンゲンの教区巡礼教会、そして丘を登ってゴールの聖ヒルデガルト修道院までです。
アイビンゲンの教区巡礼教会には、ヒルデガルトの遺骸が安置されており、ヒルデガルト巡礼の真の目的地ともいえるでしょう。
現在は「聖ヒルデガルト教会」という呼び名で知られる、この教会にヒルデガルトの遺骸が移されたのは1641年のこと。もともとこの教会は、「聖ヨハネ洗礼者教会」と呼ばれていたそうで、ヒルデガルトの遺骸が移された後も、変わらず「聖ヨハネ洗礼者教会」のままだったそうです。それが、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ヒルデガルト信仰が再び強まり、20世紀初頭に聖ヒルデガルト修道院が設立されたことも大きく影響されているのでしょう、この地域全体が「ヒルデガルトの地」として再構成されたことにより、教会は正式な名称が「聖ヒルデガルトおよび聖ヨハネ洗礼者教会」に変更されたそうです。現在では、聖ヒルデガルト教会という呼び名が一般的になっているとか。
ところでこの巡礼路のガイドブックには、「ヒルデガルトの巡礼の道の全工程を踏破した巡礼者は、聖ヒルデガルト修道院で最後の巡礼スタンプを押して巡礼が完了となります。」と書かれています。ヒルデガルトの巡礼路の巡礼パスなる冊子があり、巡礼路の主要なポイントにはスタンプが用意されて、そこを通過すると冊子にスタンプを押していくというものがあるようです。
ヒルデガルトの巡礼路を歩くことがあったなら、忘れずにこの巡礼パスを手に入れなくてはと思いました。通過した地点でスタンプを押していくのは大きな励みになりそうです。