少し前に訪れたガーデンで、きれいな花を咲かせているバラに目が釘付けになりました。
ヒルデガルトは「フィジカ」で、バラには冷の性質があると述べています。バラの冷性は「害のある冷」ではなく、「穏やかで有用な冷」とのこと。バラの花びらを目の上に置くと、視界がクリアーになるそうです。
また怒りが湧き上がったときは、バラとバラよりも少量のセージを粉にしたものを鼻にもっていくとよいとも述べています。「セージは怒りを鎮め、バラは幸せな気持ちしてくれる。」
ヒルデガルトは、ただバラとセージの粉を鼻にもっていきなさいと述べています。興味深いのは、彼女はバラとセージの香りが怒りを鎮めるとは述べていないことです。バラとセージの粉を鼻にもっていき「嗅ぐ」という行為をすることが、怒りを鎮めると彼女は認識していたようです。「香り」には心に働きかける効果があるという概念そのものがまだなかったのかもしれないですね。