ハーブを勉強している方ならば、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンについてはご存じであろうと思います。薬草の効能などが書かれている、彼女の著書本「フィジカ(自然学)」は大変有名です。でも彼女のすごいところは、豊富な薬草の知識だけではないのですビックリマーク


ヒルデガルトは著書本「生命の功徳の書」で、35の体に悪影響を及ぼすネガティブなエネルギー(悪徳)と、それらに対応する35の癒しをもたらすポジティブなエネルギー(徳)を挙げています。

悪徳には短気、怒り、暴飲暴食、苦々しい気持ち、意地悪、妬み、絶望、気まぐれ、意気地なし、メランコリーなどを挙げ、これらに対応する徳として短気には自制、怒りには落ち着き、暴飲暴食には節制、苦々しい気持ちには寛容、意地悪には献身的愛情、妬みには思いやり、絶望には希望、気まぐれには堅忍不抜、意気地なしには完全な克服、メランコリーには大いなる喜びなどを挙げています。

そして魂は、いつも悪徳と徳の間で葛藤しているのです。


ヒルデガルトによると、人間の体は魂を経由して天天使から生命エネルギーを得ており、この生命エネルギーなくして人間は生きていくことができないのだそうです。

生命エネルギーを受け取った魂は、体のあらゆる機能をコントロールしていますが、ネガティブな影響力を持つ悪徳は、魂の機能不全、心の機能停止を引き起こし、体の機能を妨げることで人を病気にし、時には人生を破滅に追いやることもあるそうです。それを正しい方向に戻す力があるのが徳であると彼女は説いています。




ヒルデガルトが悪徳と述べているものは、結局のところ後ろ向きな思いから発せられるもので、これがエネルギーとなって体をむしばむことになるって、これって前に誰かから同じようなこと言われたな~はてなマークと、そこで石井先生だひらめき電球と気がついて、ヒルデガルトと石井先生の本を読み比べて、他にも同じようなこと言っているじゃないむかっと驚きながら、現在進行中で二人の本を読み比べているところです。


ところでヒルデガルトは、病気によってもたらされる苦しみや試練は、自分の中の利己的な弱い心(悪徳)を、利己的でない強い心(徳)に変えるスピリチュアルな成長のために必要であるとも述べています。心の内の豊かさを得るためには、障害や苦難を克服する必要があるのです。

禍を転じて福となすを可能にするのは、自分自身なのです。


香漂草々クローバー