アルコール依存症の親は

自分自身のことをアルコール依存症だと気づけません。

そんな、まさかと思うでしょう。

なぜなら、気づいたら、なんとか自分を立て直さなければならないからです。。アルコール依存症と気づいてからも本人は大変な葛藤が続くのです。だからこそ気づかないふりをしているのかもしれません。本人はさておき、周りの家族は大変です。ましてや無力な子供時代をアルコール依存症の親の下で暮らすそんな地獄を体験してきた人はとても傷ついています。そんな子供は自分自身もアルコール依存症になるか、またはすごく頑張ってしっかりと社会人としてやっているかのどちらかです。

 

自分自身もアルコール依存症になってしまった方からお話ししたいと思います。

お酒を楽しむことができているなら、あなたはアルコール依存症ではありません。

やけになって深酒をした日があったとしてもアルコール依存症ではありません。

 

アルコール依存症の人は、お酒を飲みだしたら、酔いつぶれるまで飲みます。

お酒を飲んで暴れる人は、お酒のせいでそうなったのではなく、お酒を飲むことで自分の本当の姿を現すのです。しらふの時は理性でなんとか抑えている激情のたかが外れます。

 

ある方が、仕事に支障が出ない日は酔いつぶれますけど、仕事には支障をきたしていません。だから私はアルコール依存症ではないといった人がいらっしゃいました。

それなら、なおさら今のうちに節制するといいですよね。そのうち節制が効かなくなるくらい依存してしまいます。

あなたはアルコール依存症の親の姿を見ても、そんな親を心から愛していました。もちろん嫌になったこともたくさんあるでしょう。怯えたこともたくさんあるでしょう。小さなあなたは大きな瞳で地獄を見ていたのです。だからといってあなたもアルコールを飲んでお酒に溺れて良いと言うことにはなりません。愛する人と同じになりたいと思うのが私たちの本性です。愛する人と同じように、窮地に陥らなくても、あなたは愛されるべき存在なのです。そのことをよーく自分に言い聞かせてください。

 

社会人としてちゃんと生活している方へ向けてお話しします。

あなたは親を反面教師として、またそんな親を守りたいと思って必死に頑張ってきたはずです。けれど、子供の頃に受けた心の傷はあなたが思っているより深いかもしれません。そんな人は、子供の時代にたくさん傷ついた子と自分と自分の過去と寄り添ってください。傷ついたインナーチャイルドと共感してください。決してなかったことにしないでください。なかったことにすればするほど、その古傷が疼いて、今のあなたの人生に影を落としてしまいます。

 

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