こんにちは。

 

ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

 

東京北区のアロマテラピーサロン&スクール「アロマベーネ」かわせゆうこ です。

 

先日ローズマリーのことで調べていたら、面白くなって、いろいろなサイトを訪ねて役に立ちそうなところを探しています。

 

その中の一つをご紹介します。

 

Integrated Taxonomic Information System(ITIS)(統合分類学情報システム )

 

[ITISは、アメリカのホワイトハウス小委員会において、生態系を管理し、生物多様性を保全するためには、その基本となる分類学の研究が優先事項であるとされ、そのためには、命名法の標準化と情報へのアクセスを改善することが必要だとして設計されたシステムです]

 

このシステムの成り立ちが上記のように紹介され、スミソニアン博物館の国立自然史博物館もパートナーに名を連ねています。

 

ホーム画面を開くと、Quick search on とう検索欄があります。

 

 

例としてラベンダーを検索してみます。

 

 

Common Name(慣用名)のほうにチェックを入れて、四角のなかに”lavender”と入れて検索にかけます。

 

そうすると”lavender”のつく様々な動物や植物がでてきます。

 

Kingdom Plantae (植物界)のほうを見ると名前にlavenderとつく植物が実にたくさんあることがわかります。

 

たくさん並んでいる中で、

 

”lavender-Genus: Lavandula L. – accepted ”(Lavandula属として受理されている)を開いてみます。

 

そうするとLavandula属の分類の階層がでてきます。

 

 Kingdom         Plantae(植物界)

 Subkingdom(亜界)Viridiplantae (緑色植物亜界)

 Infrakingdom(下界)Streptophyta(ストレプト植物 )

 Superdivision(上門)Embryophyta  (有胚植物)

 Division(門)      Tracheophyta (維管束植物)

 Subdivision(亜門)  Spermatophytina (種子植物)

 Class(綱)      Magnoliopsida (双子葉植物)

 Superorder(上目)  Asteranae (キク上目)

 Order(目)       Lamiales  (シソ目)

 Family(科)       Lamiaceae  – mints, menthes(シソ科)
   Genus(属)            Lavandula L. – lavender(ラベンダー属)

 

そしてLavandula属には、次の4つの種があることが記載されています。

Lavandula angustifolia Mill. – English lavender(真正ラベンダー)
Lavandula X intermedia Emeric ex Loisel. – lavandin(ラバンジン)
Lavandula latifolia Medik. – broadleaved lavender( ヒロハララベンダー) 
Lavandula stoechas L. – French lavender(フレンチラベンダー)

 

 

 

Lavandula angustifolia Mill. – English lavender(真正ラベンダー)を開くと、

 

Synonym(異名)として以下の3つが挙げられています。

  Lavandula officinalis Chaix
  Lavandula spica L.←これは!?

  Lavandula vera DC.

 

わたしが勉強した時のテキストでは、「ラベンダー・スピカLavandula spica)は、スパイクラベンダー、ラティフォリアとも呼ばれる」と書かれています。

 

ラベンダー・スピカ(スパイクラベンダー)は、真正ラベンダーよりもカンファ―成分を多く含む別の品種として扱われています。

 

ところが、こちらのサイトでは、Lavandula spica Lavandula angustifolia の異名になっています。

 

American Botanical Councilでみても、Lavandula spica Lavandula angustifolia の異名となっています。

 

Scientific Name:

Lavandula angustifolia (syn. L. officinalis, L. vera, L. spica) ± subsp. pyrenaica

(学名:Lavandula angustifolia、異名:L.officinalis、L.vera、L.spica)

Family Name(科):Lamiaceae(シソ科)

Common Name(慣用名):English, common lavender(イングリッシュ、コモン・ラベンダー)

 

ところがイギリスのキューガーデンのサイトで確認すると、Lavandula spicaLavandula latifoliaの複数ある異名の一つとなっています。

異名(シノニム)について

   

多くの方が勉強してきたテキストでは、ラベンダーといえばLavandula angustifoliaまたはLavandula officinalis/真正ラベンダー)のことで、カンファ―成分が多いスパイクラベンダーの学名はLavandula latifolia(またはLavandula spica)となっていると思います。

 

両者の交配種がラバンジンで、ラバンジンのなかには、スーパー、グロッソなどがあります。

 

Lavandula stoechas(フレンチラベンダー)は花の形も成分も違い、精油はあまり使われないですし、別に考えます。

 

spicaがどこに位置するのか手元の本では次のように書かれています。

 

SPICA(スパイカ グループ)
イングリッシュラベンダーと呼ばれる L.angustifoliaを含むグループ。
香りの高さのために昔から育てられたラベンダーは、イングリッシュラベンダー(※真正ラベンダーのことです)とスパイクラベンダーで、12世紀頃までこの2種は同じ花だと考えられていました。
 
1753年スェーデンの分類学者Linnaeus(カール・フォン・リンネ)は、当時知られていたそれらのラベンダーを一つの属にまとめてしまいました。
 
ストエカスは知られていて別の扱いでしたが、L.angustifoliaL.latifoliaとがわからず、L.spicaの名の下に入れられてしまったのです。多くの議論が交わされ、L.veraと名づけられましたが、その後もL.spicaと呼ばれ続けました。
 
1930年薬物学会の国際植物会議において、L.spicaをやめる決定がなされ、穂状花序(すいじょうかじょ)のラベンダーにL.latifoliaという名が採用され、L.officinalisとう名がL.veraに変わりましたが、相変わらず名前の誤用は続いています」(「ラベンダーブック」グラフ社、平成20年より)
 
spicaもofficinalisもveraもITISのサイトにおいてnot acceptedとなっています。

 

    Lavandula L. – accepted – lavender
      Lavandula angustifolia Mill. – accepted – English lavender
      Lavandula latifolia Medik. – accepted – broadleaved lavender
      Lavandula officinalis Chaix – not accepted
      Lavandula spica L. – not accepted
      Lavandula stoechas L. – accepted – French lavender
      Lavandula vera DC. – not accepted
      Lavandula X intermedia Emeric ex Loisel. – accep

 
以上のことから、真正ラベンダーはangustifolia、スパイクラベンダーはlatifoliaの学名を使うのが適切なのでは思われます。
 
だだし、ITISのサイトでは、latifoliaのcommon nameは、” broadleaved lavender ”となっていて、spike lavenderの名称で検索してもでてきませんでした。
 

ラベンダーを使用する際には、学名だけに頼らずに成分を確認することが必要だと言えるでしょう。

 

 

以上はわたしが調べた範囲でわかったことを書いています。

 

最新の正しい情報を反映できていない可能性があることをご承知おきください。

 

今日も笑顔の一日になりますように。

 

 

 

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