スクール
に通い始めたころ、とりあえずなにか新しいことがやりたいというような理由でのスタートだったので、私はまったくアロマテラピーについて知らず、先生がお話してくださる精油や体についての話を、「そうなんだぁ」と新しいことを知るというおもしろさはあったのですが、なぜかあんまりピンときませんでした。なので、毎回クラスの最初にあった、
日焼けのあとのケアにいい精油は？
フトモモ科の精油は？
というような簡単な復習テストにも、まったく覚えることができていないので、答えることができませんでした
今思えば、そのころ私は芳香浴すらほとんど行ったことがなく、私にとってのスクールは、受験のために通う学習塾と同じだったと思います。
机の向かって、教科書をみながら先生の話を聞き、その内容を暗記して、テストに答える。
そんな感じでした。
はじめてアロマテラピーの効果を実感したのは、
スクールの紹介で大阪で雑誌にもよく取り上げられているセラピスト
さんのトリートメントを受けに行ったときでした。実は、それまでマッサージや足つぼマッサージ
は受けたことはあったのですが、アロマトリートメントを受けたことがなく、ほんとにほんとに初体験だったんです
あまりにも初めてすぎて、トリートメントの内容や精油のブレンドなどはまったく覚えてないのですが、
最初のカウンセリングのとき、ちょうど生理が少し遅れているという話をしていたので、クラリセージを使ってトリートメントをしてくれました。
すると・・・・、見事なくらいその日の晩に生理がきたんです。
もしかしたら、偶然だったのかもしれません。
でも、「生理が遅れているということなので、女性ホルモン様作用のあるクラリセージを使いますね。」と言われてトリートメントをしてもらったら、その日の夜に生理がきた・・・・・。
なんか魔法
にかかったような気がして、アロマテラピーってすごい
ってはじめて思いました。その日から、クラリセージにはスクラレオールという女性ホルモン様作用のある化学成分が入っているということは忘れられなくなりました。
そしてもうひとつ、私が体で感じたことがありました
勉強をしていくなかで、アロマトリートメントは「リンパ」の流れをよくすることで新陳代謝をあげたり、むくみの改善を促していく・・・と習ったのですが、
体内を血液が流れていることは直接目で見ることができるので実感できるのですが、「リンパ」は見たことがなかったので、頭では理解できるのですが、実感することはできていませんでした。
なので、トリートメントの練習をするときもいまいちピンときていませんでした。
しかし、あるとき私は左脇に小さなしこりとわずかな違和感を感じました。
すぐに直るだろうと思ってほおっていると、だんだんそのしこりは大きくなり、一日後には「きおつけ」ができないくらい大きくなり、腕を動かすたびに痛みも感じるようになりなりました。
さすがに心配して病院にいくと、
「脇のリンパ節が腫れている」と言われました。
特に脇にケガをしたわけではないのでなんでだろう・・・と考えると、思い当たる節がありました。
その日の約2週間くらい前に猫に手首をかなり大きく引っかかれていたのでした。
お医者様にその話をすると、
「手首の傷から入ったばい菌が腕を伝わって内臓の方に移動していったときに、脇のリンパ節が悪いものが内臓にいかないように戦っているからこんなに腫れている」
と言われました。
そのとき、ほんとにリンパは体の中を流れていて、脇や首のリンパ節が駐屯地として働いてくれているんだと、教科書の内容を、体で実感することができました。
そこから、私のアロマテラピーに対する姿勢が変わったような気がします。
それまでは、机の上だけでの精油の勉強、体の勉強だったのが、
精油は飾っておくものではなく使うもの、リンパも肝臓も腎臓も実際に私の体のなかにあるもの。
そう思えるようになりました。
私の友達にも、「アロマテラピーっていいにおいでリラックスはできるんやけど、いまいち効果とかわからんのよなぁ
」という人がいます。今となっては、「リラックスできる」ということだけでも、充分アロマテラピーの効果を感じてもらっているんだけどなぁと思うんですが、
同時に、以前の私のように、実際に遅れていた生理がきたとか、頭痛が治った、というような顕著な効果を感じることができなければ、どこか信じれないところがあるという気持ちもとてもよく分かります。
セラピストはお医者様ではないので治療をすることはできませんが、
やはり、それなりの効果をだすことも必要なのではないのかなと思います。
私はアロマテラピーを知ることができて、勉強することができて、本当によかったなぁと思っています
アロマテラピーって奥が深いなぁと思うし、
ほんとにすごいなぁと感じるときも多々あります。
なので、アロマテラピーに少しでも興味を持っていただいた人に、
もっともっとアロマテラピーを好きになっていただければなっと思います。
そのためにも、もっともっと勉強しなければなと思います
