11月も半ばを過ぎ、朝夕冷え込みを感じる日も出てきました。インフルなども流行ってきているようですが、皆様お元気ですか?

人とペットのホリスティックケアスクール湘南茅ケ崎アロマスペースニコの姫野純子です。

 

このブログでも何度か「88歳認知症の母と自然療法」で書かせていただいた母でしたが、2週間前に父のもとへ旅立ちました。

5月にブログに書いてから2度入院し、1度目は下痢による低カリウム欠症から敗血症になりましたが、奇跡の復活。

面会に通うたびに、帰るときには、いつも「ありがとう。気~つけて帰りや」と言っていた母。

今回も奇跡の復活になると期待していましたが、入院4日目で逝ってしまいました。

あんなにも命をしっかり生き抜いていたのに、あまりにも突然で不思議なくらいの静かな逝き方でした。

 

入院する前日、看護師さんの許可を得て、天気が良く温かいその日を選んで、施設から主人と二人で車椅子を押しながら、近くの海岸へ。

眩しい光の中、笑っていたように思えた表情。

海を一緒に眺めた翌朝、体調が悪化して救急車で病院へ。

 

最後の写真となった海岸のお散歩

 

88歳の誕生日を施設の敬老の日のイベントでお祝いをして頂いたとき、

大勢の中、ひとりひとり呼ばれて、会場の真ん中でお祝いの表彰状を車いすで受け取った時、

「○〇さん、おめでとうございます!」と言われて、

「私は生きている!」とばかりに、片手を大きく持ち上げた母。

会場からは「お~!」というどよめきが起こり、母の強さを感じた瞬間。ついこないだのことでした。

 

生粋の大阪人の母を、心筋梗塞で倒れたことをきっかけで私の近くに連れてきて10年。

いつも母に「穏やかな時間を過ごさせてあげたい」と願った日々。

施設の方にお願して、幾つかの自然療法を普段のケアに取り入れて頂いたり、

職員の皆様の温かい介護のお陰で、認知症もほどほどのところで止まっていて、いつも私に学ばせてくれた母。

 

お別れのお見送り式では会場の飾りつけを手作りで心を込めて行いました。

手にもてないくらいの花を買い、父の写真や私の子供どもの頃の家族写真、御朱印帳を飾りつけ、

限られた時間でしたが、最後の親孝行しました。

 

横たわる母の顔は、真っ白な美しい肌で、すべてを終えて、浄化されて逝かれたことをわたしは感じていました。

翌日家族が皆集まり、子供や孫やひ孫に囲まれた母。

幼稚園で覚えたひ孫の般若心経の読経。大阪人らしく阪神タイガースの「六甲おろし」を合唱して、賑やかにお別れをしました。

おかあちゃん、よかったね。みんなに見送られて。

お世話になった皆様ありがとうございました。

ブログで母の記事を読んでくださった皆様、ありがとうございました。

 

私の方はお陰様でだいぶ落ち着いてきました。

ただ、悲しみはこれから出てくることを身に染みて感じています。

ひとつひとつこれから生きていく中で、母とのことを思い出しながら落とし込んでいくのだと思います。

そして両親から頂いた自分の命も、大切に生き抜いていこうと思います。