『わすれられない おくりもの』

わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋)/スーザン・バーレイ
¥1,260
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私は、子どもたちのためではなく、自分のためにも絵本を見つけたりします。

もともと、読書は好きなので、ジャンルを問わず「読むこと」「感じること」が好きです。


音楽でも、もろろん、メロディーもですが、歌詞を読むことが好きです。


この絵本は、まだ長男が生まれたころに購入しました。

そのころの長男にはまだ、内容も難しいので成長したら読んであげようと思ってました。


もともと、看護師をしていたので、「命」の在り方というか、「死」の受け止め方などは、

きちんと伝えたいと思っていたのです。

私が勤務していたところは、消化器外科だったので、悪性腫瘍の方が大半をしめており、

終末期の方をたくさん看取らせて頂きました。


その中でも、まだ若い方、小さなお子様がおられる方、結婚されたばかりの方・・・

などは特に忘れられません。

今、思い出しても、胸が痛みます。


その方の最期に関わらせて頂いたことは、私にとって とても意味あるもので、

ありがたいことだったと今でも思っています。


お帰りになる前に、身体を拭かせて頂き、お化粧もさせて頂いたりするのですが、

その時は、「よく、最後まで、頑張られましたね・・」とお声をかけるので精一杯。

込み上げてくるものがあるものの、無言ではなく、お声を掛けさせて頂きながら、

尊敬の心を込めて、最期のケアをさせて頂いてました。


そういう経験もたくさんさせて頂いたので、

特にですが、「命」については私なりの言葉できちんと、子どもたちに伝えたいと常々思っていました。


この『わすれられない おくりもの』

は、私にとっても、突然、交通事故死した母の死を受け入れられる

手助けをしてくれた大切な絵本となりました。


息子はこの絵本が大好きです。

意味も少しずつ息子なりの解釈で理解してくれています。


今月、3年生の国語の授業で、この『わすれられない おくりもの』を習っていると

息子が嬉しそうに音読をしてくれてました。

息子にとっては、暗記しているくらい大好きな本なので、授業も楽しいらしいです。


今日は、亡き母の誕生日。

生きていれば、還暦です。