2021年に書いたMLM記事について再掲載します。
AEAJ認定教室 調布アロマシオン主宰、アロマテラピー研究室でも活動し、
web制作もしてる島田さつきです。
先日、ある方が「何でもいいからノウハウを早く知りたい」だけの人お断り。
という内容の記事を挙げていた。
そういう人は、他をあたってほしいと。
もう40年位前だと思うがマンガ『キン肉マン』での牛丼音頭のセリフがこれ。
「♪はやいの美味いの安いの~」牛丼屋のPRに使われた。
当時は、昼食のサラリーマンをターゲットに随分と浸透したCMだったと思う。
魅力的なキーワードをちりばめて購買意欲をそそる。
それはPRの鉄則なのだと思う。
そして、どんな人々がターゲットかによって方法も違ってくる。
化粧品のCMに前出の『キン肉マン』を使うことはない。
つまり、『キン肉マン』を見ていた男性年齢層がターゲットだとすぐにわかる。
例えば、アロマテラピー業界でいうと、次のような人たちがターゲット層かと。
女性
健康志向
自然派美容に興味のある人
癒しを求める人
病んでる人
慢性病(アトピーとか)を抱えている人
医療関係者
まあ、この辺は深堀せずに本題へ(笑)
近年、何でもそうだが、とにかく手っ取り早く、さほど苦労せずどうにかしたい。
という志向がより高まっている気がする。
これを「タイパ(タイムパフォーマンス)」などと言って、マスコミがもてはやしているようにも見える。(私はこれもひとつの洗脳の気がしているが…)
スマホでポチっとすれば、次の日届くアマゾンなんかは、
本当に急いでいる時は助かるが、運送業の人手不足を考えると、
注文時に「これは急いでないから後回しで大丈夫です」と言いたい。
何でもケースバイケースなんだがな。
早くやるべきことと、じっくりと身体や脳に叩き込んでいくことと、
それは目的によって方法が違う。
熟成させなければ得られないものもある。
運動選手などは、日々のルーチンや練習量・仕方の蓄積は欠かせない。
しかし、アメリカンな志向でいうと「はやいうまいやすい」が実に多い。
これは現代中国でも同じようだが「合理主義」なのだ。
米国発祥のMLMは、こういう感じでPRしてくる。
この手のものは、はやい、うまいは当たり前。
しかし、安い?はどうだろう?
確かに定価より「安い」になっている。
だが、よく考えてほしい。
どうしてその価格になるのか?
どこかでツジツマを合わせなければ安くはならない。
例えば、薄利多売であれば、本当にたくさんの商品を作る必要がある。
アロマ業界でいうと、一時期、真正ラベンダー精油の流通量に対して、
世界のラベンダー畑の量が見合わない という話題が挙がった。
これは、真正ラベンダーと称している商品は、ラバンジンとの混ぜ物や、
合成成分が混入したものが出ている証拠だとされた。
こういった裏事情を想像できれば、どうしてその価格になるのかも、
予測することができる。
売る方は、そのカラクリを語ることはない。
当たり前だよね。
「うちの肉は、成長ホルモン与えてるから早く育つのよ。」
なんてことは売り文句にしないよね。
余談だがツジツマ合わせでいうと、こんなのもそうだ。
日本の健康保険システムはスゴイと海外との比較で話題になることがある。
通常3割負担だが、高齢者非課税だったりすると1割だ。無茶苦茶安い。
だがしかし、本来、1割ではできないことなのだから、その分は、別のところから賄っているということ。
今回のリブログで一番言いたいことは…
素早く答えだけを知ろうとすると「自分で考え自分で答えを導く能力」がどんどん失われます。そして、自分で答えを導くことができない人、能力が低い人は、(買わせる側の都合の良い)ノウハウを持っている人たちに騙されます。
なんでそんな風潮になるかというと…
「集団を束ねる」のに都合が良い方法なんです。
ある種の人々のための都合の良い人にさせられていること。
どんどんと変な世の中に偏りつつある昨今。
俯瞰する目が、これからより必要とされる。
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アロマテラピー研究室は、翻訳によって日本にアロマテラピー広めた故・髙山林太郎氏が創設。
髙山氏から後継人指名をされた林さんとともに、髙山氏の思いを引き継ぎ、髙山氏のアロマ遺産管理とアロマテラピー啓蒙活動をしております。