FBにでてきた広告をみたらたどり着いた記事です。
「とがっとった時期も、自分が嫌いだった時期もありましたよ」 矢部太郎45歳が102歳哲代おばあちゃんに聞いた、“欠けた気持ち”の晴らし方
102歳でね、この「手」はすごいなぁ~って思ったんです。
働いている手だ。肉付きが違うんですね。
高齢者をみていると、どんどんと使わなくなった身体が痩せて、肉も皮膚も薄ーく劣化していくんですよ。それで興味深く記事を読みました。
この記事の聞き手は、芸人カラテカの矢部氏です。
大家のおばあさんとの日々を描いた『大家さんと僕』がヒットしましたね。
哲代 うちは五右衛門風呂で99歳までは自分で薪をくべて沸かしとったけど、今は危ないけえね、デイサービスの風呂に通うようになったんです。
体操もおしゃべりも全力出して楽しんどります。あそこはね、風呂はええし、ご飯もおいしいの。ご飯が私にはちいと足りんのですけど。
矢部 食べ過ぎたら健康によくないから、哲代さんの体のことを考えてくれているんですよ。
哲代 そうやった。物事は表裏一体、悪いほうを見て悲しがらずに、ええほうを見んといけんかった。手の甲はしわしわだけど、手のひらはつるつる。ひっくり返せばええこともあるんじゃけ。
矢部 そうやっていい方に考えて、自分をご機嫌にしているんですね。いつも笑顔ですし。
「五右衛門風呂で99歳までは自分で薪をくべて…」ってスゴくないですか?
いやぁ…もうこれだけでたまげました。
「悪いほうを見て悲しがらずに、ええほうを見んといけんかった。」
なんて格言でしょう。
教師をしていたからでしょうか…言葉が秀逸ですね。
矢部 嫌なことがあって、腹が立ったときはどうするんですか。
哲代 黙って唾を三回飲む。黙っとりゃそのうちに収まりますから。あとはノートに書く。寂しさ、悔しさ、不安を感じたときにね。
私は「書くカウンセリング」と言われるセルフ・カウンセリング®というのを25年位やっています。通常、カウンセリングは、クライアント(相談者)がカウンセラーに話して、自らの受け止め方が変わることによって変容し、問題解決していくものです。
話すことは、相手に伝わるように説明もしなければいけませんから、そこでまず物事の整理がつけられるんですね。出来事を客観的に捉えなおす段階。これが、カウンセリングのひとつの意味でもあります。
書くことも同様で、日記のように書くことで、その物事との距離が取れます。
その時、誰かにみてもらうつもりで書くと説明が入りますから、感情だけに捉われない客観的な視点も出てきます。
ただ、感情を羅列しても意味がありません。
怒りに任せ、死ね死ね死ね死ね…とか書いても、戦いに備える神経伝達物質、アドレナリンとノルアドレナリンをムダに生成するだけ(笑)
自分の細胞を疲弊させることはあっても、相手にも何の打撃も加えられません。
矢部 書くとやっぱり気持ちが整いますか?
哲代 そうですね。負の気持ちを誰かに渡したら、受け取った人が困るでしょ。自分で処理せんと。そうやって煩悩や妬みを手放して、その代わり「ああ、嬉しい」「ああ、おいしい」と大きな声に出して、楽しい瞬間を存分に味わっているんでございます(笑)。
「負の気持ちを誰かに渡したら、受け取った人が困るでしょ。自分で処理せんと。」
他人に迷惑かけない、自分のことは自分で。
昔の人は、こういうことを本当に刷り込まれるように守ってきましたよね。
自分だけで抱え込まず誰かに頼ったらいい
それもそうだと思います。否定できません。
けれども、最後の最後、頼りになるのは誰あろう「自分」なんですよね。
だからこそ、自分を鍛えたり、自分で処理できるよう、学んだり色んな工夫を重ねたりする。
そこで、自分とのお付き合いの仕方を手に入れるんですよね。
最後の最後まで、ずっとお付き合いするのは自分自身ですから。
自分の機嫌をとることができるのは、この世でたった一人 自分だけです。
どんなに楽しいことが目の前で起きていても、楽しむ心が無ければ楽しめません。
周りの手助けがあっても、自分が動かなければ前には進みません。
機嫌のよい自分が一番頼りになる、よりどころなんだと思います。
哲代さんの本を見てみました。
冒頭の「はじめに」はこうありました。
はじめに
「自分を励ます名人になって、心をご機嫌に」
…私は自分を励ます名人になって、心をご機嫌にしておくんです。人を変えることはできませんが、自分のことは操作できますけえな。そんなおばあさんのひとり言を集めたような本でございます。
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