ヘルパーさんから電話が入った金曜は一般では三連休初日の11日。
AEAJ認定教室 調布アロマシオンを主宰し、アロマテラピー研究室でも活動中の島田さつきです。
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アロマテラピー研究室は、翻訳本によって日本にアロマテラピー広めた故・髙山林太郎氏が創設しました。髙山氏から後継人指名をされた林さんとともに、髙山氏の思いを引き継ぎ、髙山氏のアロマ遺産管理とアロマテラピー啓蒙活動をしております。
家事で入っているヘルパーさんが母宅に着くと、めまいと吐き気で朝から具合が悪いと言って、
母が横になっているという。
熱は無く、頭痛はなく、ただぐるぐると目が回り、吐き気もあるらしい。
来週、急遽入ったアロマレッスンのために、銀行に行き夕食の買い物と、週末母宅へ行く間の食事の用意をしようとしていた午後4時。
祝日を含めた3連休だと、この後、重篤になっても救急病院も見つかるかわからない。
取り合えず、仕事のための入金だけ済ませるため銀行へむかう。
投薬管理ができない母は、デイサービスやヘルパーなど、毎日誰かしらの手を借りて投薬している。
その日もヘルパーさんによって、薬の飲み忘れがあったら飲ませてもらう予定だったが…
とりあえず飲ませてもらうことにしておいたが、吐き戻してしまったと、銀行にいる間に電話が入る。
しかし、吐いた後は、吐き気が収まったらしい。
吐き気が収まったなら、たぶん脳じゃないだろう…と緊急性は低くなったと一安心。
一通り、やるべき作業をこなして母宅に着いたのは電話が来てから2時間後。
通常でも1時間はかかる距離。
さて、どんなもんかととりあえず体温を測り、持ってきた血圧計も動かす。
体温は36度台、血圧は…172?
いやいや、これ、機械大丈夫か?再度測り直すも上158。
これは高いなぁ…普段、130~140をうろうろ、時々150台はあるけれど、
さっきの170台もまんざら嘘できないかも。。。
何かしらの滞りがあり、血圧が上がらざる得ないことが、身体に発生しているはずだ。
最後の食事は、昨日、カップうどんたったらしいが、いつ食べたのだかちょっと不明。
ただ、残していたということだった。
本人に聞くと、吐き気が収まったのでお腹は空いているという。
家にあったレトルト卵がゆをとりあえず食べさせるとペロッと全部食べてしまった。
来たときはは寝ていて、不調な感じだったが、食後は、動かなければめまいもしないと言って、
随分と具合が軽減したように見えた。
明日、デイサービスに行けるだろうか?
お風呂があるから行ってきてほしいんだよなぁ…家で入れるのは一仕事だし。。。
しかし、翌日、またまためまいは酷くなっている。
とにかく、床から起き上がれない。
デイは、休ませて医者に行くしかないなぁ
と、医者に行くにも、まず起き上がらない。朝食も取れない。
土曜だから耳鼻科はどこも午前中で終わってしまうのに…
やっと出られたのは時には10時を回ってた。
その足で、主治医の脳神経外科へ行くか、耳鼻科へ行くか、どちらを先にすべきか迷ったが、
おそらく耳鼻科の検査の方が優先だろう、もし、耳鼻科で何も出なければ脳外科は必然だろうし…
と耳鼻科を優先して正解だった。
診断は「良性発作性頭位めまい症」とのこと。
これは、三半規管のつけ根付近、前庭にある耳石が剥がれて、
本来あるべきでない三半規管の管の方に入り込むことで、めまいを起こす症状だということ。
さてさて、三半規管って聞いたことあるけど耳石って何?
という方は多いかと思う。
アロマセラピスト受けた方は、復習ですよ~
簡単に言うと、三半規管とは、文字通り3つの管だが、それぞれ役割があり、
前後、上下、右左、自分がどの方向に動いているかわかるための装置である。
そして耳石とは、炭酸カルシウムの結晶で小さな石状(砂状)のもののこと。
これは、三半規管の根元あたりの前庭と呼ばれるとこにある耳石器という装置の中にある。
箱に砂を入れて右に傾けると右に砂が移動するのと同じように、身体を動かすと耳石が動く。
この動きによって、水平方向と垂直方向を感知している。
三半規管も耳石器もその情報を脳に伝えて、今、自分がどのような傾きであるか、どの方向に移動しているかなどの平衡感覚を司る役割をしている。
話を元に戻そう。
耳石は少しずつ入れ替わり代謝される。
耳石は0.01nm(ナノメートル)の粒々だが、良性発作性頭位めまいの時、
100粒ほど三半規管に落ち塊にならないと症状は出ないらしい。
(耳鼻科web調べ)
三半規管は、リンパ液(いわゆる体液)が満ちており、そこを耳石がうろうろしてしまうことで、
誤った情報が脳に流れ込んで、それが「めまい」という症状を起こしているというわけだ。
普段は、三半規管のリンパ液の流れを捉えて、自分の平衡を脳が捉えているのに、
ここに侵入物があったら、正しく動作しない装置になってしまったのだね。
これを治すには、三半規管に迷い込んだ石を元のあるべき場所に戻すか、
リンパ液の中で、溶けるのを待つかするしかないらしい。
めまいがするからと、寝ているのが一番ダメらしい。
耳石がいつまでもそこにとどまってしまうからだ。
できる限り動いて、上下や右左など頭(顔)を動かすことで、三半規管から耳石を出すことが重要。
早ければ1週間くらいで収まるが、長いと1ヶ月くらいかかることも。
耳石を溶かす根本的な治療薬は無く、めまいや吐き気といった症状をコントロールする対処薬のみ。
薬は1日3回。
母のように投薬管理できず1日1回、介護サービスで飲ませてもらう場合、それに準じるしか方法はない。
薬が無くとも、耳石が三半規管から出てくれればいいので、飲まなくても自然に治る。
早く改善させるための運動方法はあるらしい。
それを開発したドクターの名前のついた「エプリー法」という。
これらの方法は、頭を動かすことで耳石を正しい位置に戻す治療法である。
寝起きや上下向く時にめまいが酷い、後半規管に耳石が入った場合のエプリー法
寝返りでめまいが酷い、外側半規管に耳石が入った場合のレンパート法などいくつかの方法が出ている。
こちらを参照に
尚、めまいの症状は、メニエールと勘違いされることが多いが、
良性発作性頭位めまいだと、耳鳴りや進行性の難聴といった「聞こえ」の変化症状は伴わない。
また、頭を動かさないとめまいは止まっている。
吐いたら、吐き気が止まるというのも、脳ではなく耳が原因の特徴だと言われた。
何がきっかけで起こるのかはわからないが、高齢者にも多いため、骨粗しょう症と関連しているとか、女性ホルモンと関係しているとか言われている。
めまいの原因で一番多く占めているのは、この疾患でよくある事例だという。
40才以降の中高年に多く、女性は男性の3倍の罹患率らしい。
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