精油はなぜ薄めて使うのでしょうか? | アロマ&心理カウンセリング 心とからだのセルフケア @東京 調布

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20年前、アロマテラピーをかじり始めた頃、精油って香水みたいなものと思ってました。

AEAJ認定教室 調布アロマシオンを主宰し、アロマテラピー研究室でも活動中の島田さつきです。

アロマテラピーの安全な使い方 知ってますか?

クローバー 自然のものだから安全 → バツレッド
クローバー 原液のまま肌につける → バツレッド
クローバー ディフューザーを1日中使っている → バツレッド
きちんと知るためには アロマスクール

 

精油は、確かに香りのある液体ですが、その香りの正体というものをちっとも理解していなかったのです。

そして、甘くみていた代償として、精油アレルギーになったワタクシです。

アロマの先生が、精油アレルギーってね。なんじゃそりゃ~ですよね。

しかし、だからこそ、そういう人が一人でも減るように講師をしているのです。

 

さて、香りが「香る」前提には、空気中に揮発することが必要です。

空気中に飛ぶ(揮発)ということは、目に見えないほど恐ろしく小さなサイズだということです。

つまり「分子が小さい」ということ。

 

そのサイズになっていないと、鼻の中にある香りを感じ取る細胞には、「認識されない」のです。

もう少し具体的に言うと、鼻の中にある嗅上皮と呼ばれるエリアにある、

香り分子をキャッチする細胞の受容体(レセプター)の溝に、入り込めないというわけです。

 

この小さいサイズというのが曲者(くせもの)で、実は、サイズが小さければ小さいほど、

(分子が小さければ小さいほど)

肌に着いた場合も、皮膚を通じて身体の中に入ってしまうのです。

 

皮膚を通じて身体の中に入ることは、基礎化粧品等を想像した時、

あたかも良いようなイメージがあるかもしれません。

 

しかし、生き物の皮膚というのは、役割としては「鎧(よろい)」なのです。

つまり、本来“モノ”を通さず防御するようにできています。

肌は、入れるとこではなく外敵から身体を防御し、不要物を出すところです。

 

なので、小さな分子が入り込み、その影響が大きい
(数が多すぎたり、濃すぎて危険な場合)と異物として退治します。

その退治する役割が、免疫です。(免疫細胞のこと)

 

危険なものが、肌に着くと、ヒリヒリしたり痒くなったり、

赤くなったりしますが、これは、全て、生き物の生体防御(免疫)の働きの反応です。

 

さて、精油の分子は、とても小さいので身体に入り込みます。

原液が皮膚に着いたなら生き物は慌てて、「なんか入ってきた!!」と反応します。

 

良い成分か悪い成分かとか、生き物(細胞)にとっては関係ないのです。

自分の細胞以外のものは、全て「異物」ですから、

侵入してきたら攻撃対象や浄化対象になります。

 

この生き物のしくみを理解していれば、肌に着いたとき、

精油のグレードが良いとか悪いとかは、全く関係ないことがわかりますね?

もちろん、使うにあたって善し悪しの考慮はありますが、
異物としてみられていることには変わりないのですから、

そのような反応を示すのが、生き物です。

 

もし、そうでないというのであれば、その精油がもしかしたら精油でないか、

その生き物が、生き物じゃない可能性がありますね(笑)

 

冗談はさておき、こういった前提がありますが、

塗り薬が生き物から異物と排除されずに効くのは、ちょうどよく作られているからです。

精油も肌に使う際、そのメリットだけを享受できるよう必ずすごく薄めて使います。

 

精油の濃度は、色んな団体で違いがあります。

日本で一番会員数が多い団体、(公益社団法人)日本アロマ環境協会(AEAJ)では、
1%濃度という希釈率で薄めて使うようにガイドラインを設けています。

他の団体でも、2%とか5%とか、多めでも8%程度です。

原液塗布というのは、まずありません。

なぜなら、さきほど述べたとおりだからですね。

 

しかし、これらはあくまでもガイドラインであって、

それを守っていても、事故が起きる場合があります。

 

先に聞いたニュースですが、

顔に使う方法で5%希釈と書いてあり、その通りにしたら赤く腫れてしまった例がありました。

書かれていた通りにしただけなのに…

 

しかし、こういったケースは、実によくあるのだと思います。

精油の種類も皮膚の個人差も考慮せずに行って失敗したケースです。

 

5%を提示するケースは、かなり濃い濃度なのでいわゆるメディカル系でしょう。

精油は、薬ではありませんが、薬に含まれる成分と同様の物質が入っていたりもしますので、

そのように使えなくはないのです。

 

通常は1%濃度で、顔には0.5%濃度で使うガイドラインを設けているAEAJは、
こういったメディカル系からみると、そんな濃度じゃね…と言われる始末。

ですが、誤った使用方法で精油アレルギーになった私からすると

「そんなリスクを冒してまで精油を使う必要などない」と思ってしまいます。

 

アロマテラピーは、日本では医療的に使うのは、個人の責任に委ねられています。

他人に対して薬のように施すのは、法律違反ですが、自分の責任のもと使うことは法律を問われません。

 

アロマテラピー(植物療法)の本場であるヨーロッパでは、濃度は比較的濃いです。

これは、身体の違いから来ていると考えて良いかと思います。

ですからメディカル系とか、フランス式などと言われるアロマテラピーはやはり濃度は濃いめなのです。

 

5%濃度が一概に「NG」という話ではありません。

しかし、これを実践した人の問題というよりも、提示した側もどれだけ注意しても、

過ぎることは無いという意識でいてほしい例であると思います。

 

アロマテラピーに関わる人、全てに今一度、ふんどし締め直してほしい点で…

あっ、みなさんふんどしじゃないってか?

 

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