運命の出会い 316 | TRIQUETRA ~Tributary Zone~

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2代目のブログです

ゼニスの講座を受講し、

身内やお友達に、モニターになって

もらいながら、ヒーリングの

練習を繰り返していた頃。

 

 

夫に、何度かセッションを行った直後、

彼の勤めていた会社が。

 

いきなり廃業になった。

 

 

倒産。ではなく、廃業。

 

続けようと思えば、十分続けられたのに、

事業主に突然やる気がなくなったのだ。

 

 

それを告知されたのが、

廃業する一ヶ月前。

 

 

本当に。

 

何の前触れもなく、

突然すぎるほど突然で。

 

社員の人達はみんな、

大混乱だったようだ。

 

 

 

若い頃の私だったら。

 

いきなりそんなことになったら、

もう、パニックだっただろうけど。

 

あの時はなんだかそれが。

 

「良い兆し」

 

・・・にしか感じられなくて。

 

全然、動じていなかった。

 

 

セッションを通して、何かが

動いたのだろうと。

 

そう思っていた。

 

 

そしてそれが、「悪いこと」である

はずがないと。

 

なぜか、確信していたのだ。

 

 

そして。

 

私がパニクらなければ

夫もパニクらない。

 

「大丈夫。これは良いことだよ」

 

・・・と。

 

私がそう言うことで。

夫もその後、安心して行動できる

ようだった。

 

 

そんなものなんだなぁ。。。と。

 

あの時、そう思っていた。

 

 

結局あのあと。

 

夫は、周囲の協力もあり、

自分で起業することになり。

 

 

結果的には、

いろんなことが、以前よりも

良くなった。

 

 

 

ちょうどあの頃、私は。

 

そろそろ、ヒーラーとしての

仕事を始めようかと思っていた

矢先だったのだけれども。

 

夫の起業の手伝いや、

会社の業務の手伝いなどで、

バタバタし始めて。

 

 

ヒーラー業を開始するのは、

一度、保留になった。

 

 

*******

 

 

仕事に関しては。

夫は昔から、何かと安定しなくて。

 

私達はこれまで何度も、

危機的状況を

乗り越えてきたけれども。

 

二人とも。

どこか、能天気だったところに、

救われてきたな。。。と。

 

今は思う。

 

 

 

「まぁ、最後の最後には、

どうにかなるでしょう」

 

・・・と。

 

本気で思っていた。

 

 

こういう性格でなければ多分。

途中で、折れていただろう。。。

 

 

 

それでもやっぱり。

 

若い頃は私も、

いろいろと、不安になった

こともあったし。

 

夫を責めたりしたこともあった。

 

 

夫といても。

 

大船に乗った気になんて、

全くなれなくて。

 

いつ沈むか分からない、

泥船に乗っている気分で。

 

安心できたことはなかった。

 

 

子供が小さかった頃なんて、

特に。

 

「これから、どうするのよ!!!」

 

・・・と。

 

何度、彼を責めたことか(苦笑)

 

 

「どうするの?」

 

・・・と訊いても、安心できる答えが、

夫から返ってきたことがないのだ。

 

 

なぜか最後は。

私が、何かを提案しなければ

ならなくなる。。。

 

 

夫からしてみれば。

 

自分が提案したとしても、

私にいつも、却下されるから、

そうなってしまったと。

 

そう言いたいのだろうけど(苦笑)

 

 

 

でも、そういうことを

繰り返しながら学んだことは。

 

責めてばかりでは、

何も変わらない。。。ということで。

 

 

そういう気持ちは横に置いて、

とにかく、支え続ける。

 

 

やっぱりそれしか。

乗り越える手段はなかった。

 

 

よくやったよな。と。

 

この点に関しては、

自分を褒めてあげたい(笑)

 

 

*******

 

 

夫の家は自営業で。

 

結婚する時は彼も、

お義父さんと一緒に仕事を

していた。

 

 

私の実家は、父は一般的な

サラリーマンで、時代的にも、

ある程度は安定していたし。

 

弟も、安定した企業の中で、

一般的なコースを進んでいて。

 

私も、学校を卒業したあとは、

大手銀行系のOLで。

 

そういう在り方が。

私にとっては、慣れ親しんだ

ルートでもあった。

 

 

 

結婚前、夫のお義母さんに。

 

「Lyricaさんは、サラリーマン家庭で

育った人だから。

大丈夫なのかしら?」

 

・・・と、何度も訊かれた。

 

 

まだまだ若かった私は、

ほとんど深いことも考えず。

 

・・・というか、何も解っていないまま。

 

「大丈夫です」

 

・・・と、笑顔で答えていたけど(苦笑)

 

 

まぁ。。。

いろいろ、あったね。。。

 

 

サラリーマン家庭と、

自営業の家庭とでは。

 

やっぱり、根本的な部分で、

違うところがありすぎて。

 

 

私はある意味。

 

夫という人と結婚したおかげで、

一度、死ななければならなかった。

 

それまでの自分の価値観を。

生き方を。

 

根本から崩さないと多分。

 

夫とはやってこれなかっただろう。。。

 

 

どちらの生き方が正しくて。

どちらの生き方が間違っている。

 

・・・なんてことに、いつまでも

しがみついていたら。

 

衝突ばかりで、

疲弊していただろうと思う。

 

 

そこには、ただ、「違い」が

あるだけで。

 

でもそれだけのことが、

いろんな場面で、摩擦を生む。

 

 

じゃあ。

 

摩擦を起こして疲れないように

するためには、どうすればいいのか。。。

 

 

それはもう。。。

 

自分が変わるしかないのだ。。。

 

 

 

私は。

 

今までの自分の生き方を、

すべて壊さなければ。

 

夫とは絶対に、

一緒には歩けなかった。。。と。

 

 

こうして書くと。

 

私ばかりがそうだったように

聞こえてしまうけれども。

 

多分。

 

夫もまた。

私とは違ったところで。

 

自分を殺したことが

あったのだろう。。。と。

 

そう思う。

 

思う。。。というか。

そうなのだ。

 

 

それは。

解ってる。。。

 

 

私たちは。。。

 

長い間、夫婦をやってきて。

 

いろんな話をしてきたから。。。

 

 

自分を殺す。。。

自分を変える。。。

 

 

それはつまり。

 

手放すこと。なのだと。

 

今は思う。。。

 

 

*******

 

 

夫は、ギャンブルなどには、

一切、手は出さないけれども。

 

でも。

 

私から見れば。

 

夫の生き方は、

ギャンブルみたいなもので。

 

 

今、彼は。

 

小さいながらも、会社を経営し、

社長としてそこにいるけれども。

 

もうね。

 

社長。。。というか。

会社経営者の在り方は。

 

私からみたら。

 

大いなるギャンブルにしか

見えない(苦笑)

 

 

当たれば大きいけれども。

外した時は、本当に落ちる。

 

 

サラリーマンのような、

安定した場で育った私には。

 

そういうのが、怖くて怖くて

しかたなかったけど。

 

 

なんだかいつの間にか。

 

いろんなことに、

動じなくなったな。。。

 

 

これだけ長く、

人生をやってきて思うのは。

 

 

「最後の最後には、

なんとかなる。

 

成るようになる」

 

・・・が。

 

 

自分の中で。

 

もうすっかり。

揺るぎない真実になっているな。

 

・・・ということで。

 

 

多分、この感覚は。

 

あの、安定した場にいた

ままでは。

 

得られなかったものだったような

気がする。

 

 

夫のような人と結婚して。

 

一度、死ななければ。

 

多分私はあのままの

価値観で。

 

今でも生きていて。。。

 

 

その在り方は。

 

たしかに、安定はしていた

だろうけれども。

 

なんだか。

 

色んな細かいことに、

こだわっていただろうと思う。

 

 

「こうしなければならない」

「こうでなければならない」

 

 

・・・が、たくさんあった世界。。。

 

 

でも。

 

昔の自分と。

今の自分と。

 

どっちがラク?

 

・・・と訊かれると、私はやっぱり。

 

「今」

 

・・・と。

 

 

そう答えたくなる。。。

 

 

通ってきた道とかそういうのは

ともかく。

 

 

とにかく今が。

 

前よりもラクだ。。。と。

 

そう思えることが。

 

幸せだな。と。

 

 

自分の人生に、、、

無駄はなかったのだな。と。

 

そう思う。

 

 

*******

 

 

つづく