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完璧という領域
1,600円
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「完璧という領域」にたどり着こうと、もがき苦しみ、
自己と向き合った20年の記録。
Kバレエカンパニー旗揚げ、古典全幕作品上演、
バレエスクール主宰、日本発オリジナル作品創造、
オーチャードホール芸術監督、そしてさらなる新たな創造。
前人未踏の軌跡が今、本人の手で明かされる――。
その男の登場に、コヴェントガーデンは熱狂した。
喝采は日本に引き継がれ、男が巻き起こす旋風は一つ一つが事件になった。
芸術としてのバレエだけでなく、ビジネスとしてのバレエを成功に導くために、
大企業と渡りあい、劇場を運営し、ダンサーとスタッフを育てる。
世界に輸出するために、完全オリジナル作品を創造し続ける。
そのようなことが、たった一人のバレエダンサーに可能だと、
誰が想像できただろうか?
「完璧など存在しない」と人は言う。
だがそれは失敗から目をそらしたり
夢をあきらめたりするための言い訳にすぎない。
たしかに作品を「完璧という領域」にまで到達させるには、
ダンサーの心技体だけではなく、オーケストラやスタッフ、
観客、劇場を含むすべてが最高の次元で調和しなければならない。
それは奇跡のようなことかもしれない。
しかし「完璧という領域」はたしかに存在する。
偉大な芸術はすべてそこで脈打っている。
僕はつねにその領域を志向してバレエに関わってきた。
――「はじめに」より抜粋
第一章 Kバレエカンパニー始動
第二章 母なる『白鳥の湖』
第三章 ダンサーの身体
第四章 試練のとき
第五章 いにしえとの交感
第六章 舞台の創造
第七章 才能を育てる
第八章 カンパニーとともに
第九章 見えない世界
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今、読んでいる本。。。
まだ途中だけど、すごい面白い。
久しぶりに。
心の底から共鳴できる本と出会った。
読み終わってから、ブログに書こうと思ってたのに、
そこまで待てなかった(苦笑)
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いつだったか、ブログで。
「完璧なものが好き」
・・・と書いた日に、偶然、この本の存在を知った。
探したわけでもないのに。。。
ホント、偶然だった。
ただその日。。。
人に何と言われようとも。
私はやっぱり、理想主義者だし、
完璧主義者だし。
それはそれでいいんだ!!
・・・と思っていた矢先だったので。
この本の、「完璧」という文字と、
本の紹介文に、思いきり吸いよせられた。。。
で、まだ発売前だったけど、
予約注文してしまった。
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熊川哲也さんは、、、
正直言うと、若い頃はあんまり好きじゃなくて(苦笑)
映像でその踊りは、何度も観たことあるけど、
生で観たことはなかった。
彼が経営する、Kバレエ・カンパニーの公演にも、
一度も足を運んだことはなかった。。。
それが。。。
これもまた、偶然なのだけど。
かなり前に、なぜか突然、
家にお知らせが届いて。。。
それが、熊川さんのKバレエ・カンパニーの
公演のお知らせで。
その内容は、秋に、
『マダム・バタフライ』を初演するとのことで。
それで、私は思い立って、
チケット取っちゃってたんだよね。。。
最近、何に対してもテンションあがらなかったし、
たまには、久々にバレエでも観に行くか。。。
みたいな気持ちで。
その少しあとくらいに、ボッレなど諸々で、
突然、バレエ熱があがることになったのだけど。。。
蝶々夫人は。。。
私がちゃんと最後まで観れる、
唯一のオペラだったし。。。
(他のは途中で、寝ちゃう 苦笑)
だから、
あのお話のバレエは、
ちょっと観てみたいな。。。と。
そんな気持ちもあった。
そうやってチケットをとったそのすぐあと。。。
久々にテレビをつけたら、
熊川哲也さんが、ある番組に出演してた。
そこでは、彼の別荘を紹介していたのだけど、
その時、彼が言ってた。
「リモコンとかも、テーブルのこの決まった位置に、
こう、まっすぐに置いておかないと、気持ち悪くて
ダメなんですよ」
・・・と。
これを聞いた時。
「あぁ。。。こういう人と暮らしたら、
すごい、ラクそう。。。」
・・・と。
そう思った自分がいた。
実は私も。。。
本当は、そういうタイプ。
ホント、ストイックだし、厳しいし。
本当は家族にも。
「そこ!!汚さないで!!」
「テーブルが曲がってる!!
カーテンが曲がってる!!」
・・・と(笑)。
常にうるさく言いたい人なのだと思う。
なにかが、ちょっとズレてても、
気になって気になってしかたない。
ただ。
こういう性質を前面に出したまま、
他者と暮らすことは、トラブルの元だし。
日々、ピリピリしてるのは、
自分も疲れちゃうしで。
いつの間にか、「妥協」を覚えた。
ま、いっか。
・・・を、覚えた。
娘は、、、
熊川哲也さんのあのセリフを聞いて、
「こういう人と暮らしたら、疲れちゃう~~」
・・・って言ってたけど。
普通は、そうなのだろうなぁ。。。と。
思う。
だから。。。
こういう人と暮らしたらラクそう。。。と。
そう思ってしまっていた自分は。
もちろん。
実際に生活したら、そりゃぁ、いろいろ
あるとは思うけど(笑)
やっぱりどこかで、
少なからず、自分を抑えてはいるんだな。。。と。
そんなことを、ふと、思ったりもした。
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この本を読んでいたら。。。
熊川哲也という人も。。。
あれから、いろんな経験をして、
年を重ねて。。。
深みを増したんだなぁ。。。と。
そう感じた。
今まで私は、、、
多少の色眼鏡を通して、
彼を見ていたのかもしれないな。
・・・と。
そんな風に思わされた。
そして、、、
熊川哲也さんもまた、
私とは同世代の人だから。
いろいろ、、、時代的に、共感できるとこ、
たくさんあった。
ホント、昔は日本のバレエ界。
あんなだったんだなぁ。。。と。
思い出させられたりもした。
やっぱり。
経験や実績を伴った人の、、、
実感のこもった言葉には。。。
説得力がある。。。
そう思った。。。
