ヴィルジニアさんが、カルラ・フラッチの
モノマネをやっていた映像の中で。。。
それは、イタリア語だったから、
彼女が何を言っているのかは、
全然分からなかったけど、一言だけ、
聞き取れた言葉があった。
それは、
「ガリーナ・ウラノワ」
・・・という言葉だった。。。
ガリーナ・ウラノワ。
彼女もまた、舞踊史に名を遺す人。
現在、ボリショイ・バレエ団で活躍中のスヴェトラーナ・ザハロワが、
マリインスキーからボリショイに移動になると聞いた時、、、
とっさにこの、ガリーナのことが浮かんだ。。。
ガリーナも、元々は、ワガノワ派のマリインスキー・バレエ団に
所属していたけど、スターリンの命令で、
ボリショイに移籍したから。。。
ザハロワの移籍の本当の理由は知らないし、
たしか当時、本人も言いたがらなかった。
ただ。。。
昔、ザハロワの舞台を観に行こうとチケットを取ったら、
公演の一か月前(くらいだったか)に、主催者から
お知らせがきて。
ザハロワが来日できなくなったと。。。
その理由は、、、
政治が絡んでいるものだったので。
ちょっと、、、いろいろ勝手に。
考えてしまったりもしたものだった。。。
あの頃の私は。
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ロシアって。
今は知らないけど。
昔は、、、特にソ連時代は、
けっこう、難しい国だったみたいだから。
ダンサーたちも、大変だっただろうな。。。と。
そう思う。
亡命する人も、たくさんいたし。
そして。
そういう時代に、芸術に命を懸けていた人たち。。。
すごく尊敬する。。。
あの、すごく閉鎖的だったロシアも。。。
今は外に対して随分と開けてきて。。。
きっと、、、だいぶ自由になったのだろうね。。。
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ガリーナ・ウラノワの『ロミオとジュリエット』は、
映画化されていて。
いつか観たいと思いながら、ずっと見逃していた。
DVDももう、絶版みたいだし、
半ば諦めていたのだけど。
youtubeで、全部観れた!
ワガノワ育ちと言っても、
この彼女の踊りからは、昔のボリショイ・スタイルを感じる。。。
現在はそこまで、
スタイルの差はなくなってきたように感じるけど、、、
それは、ボリショイとマリインスキーに限らず、
世界中のバレエ団に対しても、そう感じるのだけど。。。
でも昔は、、、
マリインスキーとボリショイでは、
癖というかなんというか。
そういうのが、全然違っていて。
観ればもう、すぐ、その人がどっちのバレエ団所属か
わかったくらい。
で。。。
当時の私は、マリインスキーの踊り方が
好きだったのだけど。。。
ザハロワがボリショイに移籍。。。と聞いた時は、
彼女も踊りも変わってしまうのか。。。と。
ちょっと、残念に思ったのだけど。
もう、、、時代は変わっていたのだね。。。
ザハロワは、どこにいても、
ザハロワのままだったのが嬉しかった。。。
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昨日のバレエ・リュスもそうだし、
イサドラ・ダンカンも。
本物の芸術家というのはみんな、
舞台は生ものであり、、、
「瞬間の芸術」だということを知ってる。
だから、舞台を
写真や映像に残すことを嫌がった。。。
映像に残したものは、
まったく、「別物」になってしまうから。
私も、そう思う。
けど。。。
ガリーナのジュリエットのようなものが、
こうして後世に遺るということは、、、
やっぱり、素晴らしいことなのかもしれない。。。
それは。。。
「歴史」として、
遺っていくのだから。。。
