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今週の土曜日、10月7日は、ウイングメーカーのスタディ・グループです。
時間は12時~17時。場所は松戸、IRIDESCENCEサロンです。
ご参加予定の方々、今回もどうぞよろしくお願いいたします。
スタディ・グループの毎月開催を決意し、前々回あたりから、
ジェームズの小説の中でも、一番スピリチュアル要素が強いと言われている
『Quantusum』の翻訳シェアを始めさせていただいています。
こちらは、アメリカのWMサイトの管理人であるマーク・ヘンペルさんや
ジェームズの本の出版社である、Planetwork Pressの
ダーリーン・バージェスさんなど。
様々な方が、一番のお薦め、一番のお気に入りとして
挙げている物語です。
私も、大好きです。
スタディ・グループでは、その物語の翻訳シェアももちろんですが、
ご参加の方々との、様々な意見交換を通して、
理解を深めていったりもしています。
小説、『クォンタスム』の雰囲気、エネルギーを、
ほんの少しだけでも感じられたらと思いまして、
ここで、その第1章の部分だけ、シェアしたいと思いました。
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CHAPTER1: 新たな意識の誕生(本)
孤独な目覚め(ウェブ)
最初に気づいたのは、水の音だった。
そして私は強い喉の渇きを感じ、自分の身体がなんのために生きているのか、
その理由はたったひとつしかないように思えた。
それは、「飲むため」だと。
私は、銀色に輝く超現実的な霧の中に投げかけられたひとつの暗闇の世界へと、
目を見開いていた。
そして仰向けに横たわると、空に輝く金や銀の光がキラキラと瞬き、
その小さなパルスが不規則に波長を変えている様子をじっと眺めていたのだった。
私は、頭をあげて辺りを見まわしてみた。
私が横たわっている海岸を、波が取り囲んでいた。
私の服はボロボロで、金色の砂粒と小雨が、私の身体に降りかかっている。
空気は暖かく、そして塩辛い。
靄がかかったようにかすんだ疑問、それが一体何なのかということに気づこうとして、
私の思考が目覚めてきた。
私は誰だ?なぜ私はここにいる?
一体何が起きて、私はこんな奇妙な場所に連れてこられたのだろう?
全く答えが浮んでこないので、自分の中に、悲しい絶望が急激に広がってきた。
私は一人きりだ・・・多分、全く、言葉通りの意味で。
自分の頭の中を探ってみたが、そこは空っぽだった。
何の記憶も見つけることが出来なかった。
私は、私・・・この身体の中に保たれている何らかのものは、完全に不在だ。
少なくとも、過去とか記憶とかいう部分の中では。
頭が痛かったのは現実のことで、そのズキズキとする痛みを、
腕や腸、そして足にまで広げていた。
それはもう、生きている中で最上級クラスの惨めさであった。
すぐに吐気が起き、重大な懸念が私を襲った。
もしこのまま水を飲まなかったら、私はそのまま死んでしまうだろう
ということに気づいたのだ。
自分の内なる深い部分から声が聞こえてくる。
あと数分しか生きられないぞ。
そのどうしようもない心の痛みはとりあえず脇に置き、
私は、たった15フィートしか離れていない水辺へと砂を掻き、
クロールするかのように自分の身体を這わせていった。
そこに辿り着いたとき---私は---私は震える手で水をすくい、
沈む砂で自分の肘を支え、まるで動物のようにその水を飲んだ。
水には砂の粒が混じってはいたが、とにかく私はガブガブと飲んだのだ。
打ち寄せる波と見えない岩礁に砕ける遠い波のメロディーが、
この奇妙な世界で聞こえる唯一の音だった。
私は、自分に馴染みのあるものは何ひとつ見つけることが出来なかった。
それはあたかも、私がそこで生きているたったひとりの人間、
または生き物であるかのようだった。
塩辛く、嫌な味のする水をさらに飲む、それは私の身体が
欲しがっているものではないと解っていながらも、
そんな些細なことにこだわっていられる状態ではなかったのだ。
私は、暖かさとは程遠い部屋の中に吹く冷たいすきま風のような、
死の扉の気配を感じていた。
私の名前は何だった?
これが、私が水を飲んでいた時に頭の中のよぎった思いだった。
自分の名前も思い出せないほどに意識が混濁しているのはなぜなのだ?
私は自分の顔に水を浴びせかけ、眠ってしまっている私の一部が
目覚めてくれることを期待した。
私の手、この夜の薄暗さの中で、その手はまるで
自分の手とは思えないほど異質なものに見えた。
どうやら私は、男性のようだ。何歳だ?解らない。
けれどもあの時は、年老いているように感じた。
とても年老いているように・・・
あまりにも不可解なことが多すぎる。
私はこのさびれた海岸に放置されていたのだ、
こんな、恐ろしい獣にさえも適さないような環境の中に、
たったひとりきりで。
私は、人だったのだよな?
それが、意識を失う前に、最後に思ったことだった。
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