ヒーラーになるまでの道 | TRIQUETRA ~Tributary Zone~

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2代目のブログです

ヒーラーになるまでの道


19歳のある日、突然不思議な体験をしました。

通学途中の電車の中で本を読んでいた時に、それは起こったのでした。


 
当時、学校の課題で論文を書かなくてはならなくなり、私はそのテーマに、
「エジプト神話」を選びました。

そして、その論文の発表が終わっても、私の神話探求への興味は冷めず、
そのあとも、神話関係の本は読み続けたりしていました。
 
その日はたしか、学校の帰り道にいつも寄る書店に、ギリシャ神話関連の
本を探しに行ったのだったと思います。

目ぼしい本が見つかったのでそれを購入しようとした時、、、
なぜかその隣にあった、神話とは全く関係のない本も一緒に
購入してしまったのでした。


その本のタイトルは、「タイムパラドックスは存在するか?」
というもので、タイムトラベルのことを扱った内容の本でした。

それはタイムワープのお話や、タイムワープをすることによって
パラドックスは生じるのか、、、というようなことを、
科学的に検証していくような、非常に難しい内容の本でした。


その頃の私が、タイムトラベルや物理学に興味を持っていたわけではないですし、
そんな難しい専門的なことを理解できるような頭も持っていませんでしたから、
なぜ自分がそんな本を買っているのか、自分でも解りませんでした。

でもなぜか、その本を持って、フラフラ~っとレジに向かっていました。

 
内容もあまり見ずにほとんど勢いで買ってしまったその本ですが、
あとから中身を確認してみると、、、案の定、ワケが解りません。

たしかサブタイトルに、「科学と哲学と宗教(心理学?)の融合」のような
ことが書かれていて、もうそれだけでも当時の私の手には負えない分野のはずでした。

けれども学生時代、、、
なけなしのお小遣いで買ったのですから、読まないともったいない!と(笑)

通学途中の満員電車の中で、一生懸命その本を読み始めたのです。



A地点からB地点まで直線で何キロであったところを、その間の空間を
どうこうすると歪ませることができ、最終的にはA地点とB地点を一つにする。。。

故に、「ワープ」というものは理論的には可能だ。。。
 
・・・みたいなことが図入りで説明されていたような気がします。

 
ただ、それを読んでいた時、何かが解りそうなのだけど、でも解らない。。。
というような、とても気持ちの悪い感覚が生まれてきて。。。

そのどこかで解っている「何か」を自分の思考にのぼらせようとして、
必死に、書いてあることを理解しようとすればするほど頭がパンパンになってきて。。。
 
もう、、、いてもたってもいられない気分になってきたのです。

 
その時でした。

急に意識がどこかに飛んだ感じというか。。。
チャンネルが切り替わった感じというか。。。

とにかく、、、
「それ」は起こりました。。。

 
それは、とても言葉では完璧に言い表せないことではあるのですが、
うまく書けないことを承知で、書いてみます。



そこには、何もありませんでした。
何もありませんが、そこに全てがありました。

例えば、ピラミッドは誰がどうやって建てたのか、、、とか、
ナスカの地上絵はなんなのかとか。。。
 
宇宙人はいるのか、この世に終わりは来るのかとか。。。
 
そういった謎は、すべて解けてしまいます。。。

もちろん、その時読んでいた本の内容も、あっという間に理解しました。


また、この世に発生した魂全てにおいて、それぞれが何万年も何億年も
かけて幾度も幾度も転生を繰り返す中で体験した出来事、考えたり感じたりしたこと。
それが全て「一瞬にして」解ります。

時間というものが幻想であることも、そこでは一瞬にして解ります。


人間感覚でいうところの「時間」というもの。。。

その水平時間軸の過去に起こらなかったイベント。
また、未来に起こりうる可能性のすべてなど。。。

 
この世の「全て」、そのありとあらゆるものが、なにからなにまで、
どれひとつ取りこぼすことなく、私の中にあり。。。
 
その全てが「私自身」なのでした。。。

 
 
その小難しい本を読んでいる「私」としての感覚。。。
 
それが「今の私」、、、
つまり、「エゴ・パーソナリティ(自我)」ですが、それはその時は
消滅しています。
 

そして感覚が。。。

「これが故郷だ。。。私の正体だ。。。戻ってきた。。。」と。。。

そう告げてきているのが、どこかで解っています。


その感覚に戻っている時は、、、
それはまるで永遠のようにも感じました。。。


けれどふとした拍子に、私の現在のエゴ・パーソナリティが意識を取り戻しました。

その瞬間、、、
とんでもない「恐怖」が私に急に襲い掛かってきました。

 
エゴ・パーソナリティというものにとってあの体験は、、、
恐怖以外の何ものでもありません。。。

「自分というもの」が消滅してしまうのですから、
それは、「死」に対する恐怖と同じなのだろうと思います。。。


「怖い!!!!」

 
そう思った瞬間、私は普段の私に戻っていました。

 
すると、さっきまでのあの感覚の中で瞬時に解ったことの詳細は、
一気に全て、解らなくなってしまっていました。


ただ、、、

「あぁ、そうだったのか。。。」

・・・と納得したという感覚の記憶しか残っていませんでした。。。

 
あの本を読んでいて頭がパンパンになったのは、電車がちょうど
川の上の橋を渡っていた時でした。
 
川に朝日が反射して、キラキラと眩しかったのです。

 
そして、その体験をして戻ってきた普段の私の意識で見た景色は、、、
飛んでしまう前と何ひとつ変わっていませんでした。


相変わらず、電車は川の上を走っていて、、、
相変わらず、川はキラキラと光っていて。。。


なので、、、
それは、この、地上の時間感覚でいえば、ほんの一瞬にも満たないくらいの、、、
そんな長さの出来事だったのです。

 
けれどもそれは、同時に、永遠でもあったのです。。。


あの体験で、ひとつだけ私の中で確実になったことがありました。


それは、、、

自分の、、、そしてあなたの、、、そしてあの人の、、、
その「正体」はみんな同じであって、それは、たったひとつのものでしかない。。。

全ての人の、物の、出来事の、思いの。。。
その「もと」はたったひとつの同じものなのです。。。

時間も空間も越えた、あの、何もないもの。。。です。


私はそれを、、、
言葉では表現できないそれを、いつしかこう呼ぶようになりました。


Nothing but Everything


無であり、すべてであるもの。。。



すべてのものの「もと」はひとつなのだ。。。

・・・という実感、、、そして揺るぎない強固な確信。。。

それが、あの一瞬の出来事で、私の中に生まれたのでした。。。



その時、手に持っていた本の表紙を眺めながら、、、
宗教も、科学も、哲学も、、、そして芸術も。。。
 
辿る道、方法は違っていも、続いている先はただひとつ。。。
 
「もと」に続いているんだ。。。

「自分自身」に続いているんだ。。。

・・・と。。。

そんな風に思ったのです。。。


このことについて、今でこそこんなに落ち着いて書いていられるのですが、
あの時は、一体今、自分の身に何が起こったのか。。。

それをマインドの部分では、まったく理解できず。。。
とても怖かったのを覚えています。

落ち着くまでにしばらく時間がかかりました。。。

その本も、まだほんの数ページしか読んでいなかったのですが、
なんだか妙に怖くなってしまい、目につかないところ奥深くに、
隠すようにしまいこんでしまいました。


その本は。。。
その後私が大人になり、当時の自分に何が起こったのかを理解した頃に
探してみたのですが、行方不明になってしまっていました。

インターネットを使ってあちこち探してみても、その本の存在は、
どこにも見つからないのです。


不思議ですね。。。



 
あの体験は、、、
なんの知識も準備もなかったエゴ・パーソナリティの私にとっては、
この上なく恐ろしい体験でしたが、、、

それでも、自分自身がそれに戻ってしまっていた時は、これ以上ない至福感、、、
究極の安堵感、安心感を感じていました。



この体験というものが、、、
私の今回の人生の大きな軸となっています。


これが、ヒーラーという道を歩むための、大きなキッカケとなっている
ものなのだろうと思います。

けれども、私が本当にヒーラーを自分の仕事とする決心をするまでには、
その後もさらに、いろいろなことを経験しなくてはなりませんでした。


つづく。