京都はなぜ街全体がアートに感じられるのか｜五感で味わう旅の話

こんにちは～～
香り癒しセラピスト
京都伏見アロマサロンアンジェリカです。

サロンを始めて理由私の原点

京都は、なぜ街そのものがアートに感じられるのだろう。

今日は、京都を書いてみたかった答えのない文章です。

京都を歩いていると、
街そのものがひとつの作品のように感じられる瞬間がある。

たとえば、金閣寺の紅葉。
一本の木なのに、枝によって色が違う。
深い朱、やわらかな橙、まだ緑を残す葉。

それは偶然ではなく、
昔の庭師が、時間が重なって見えるように
意図して設計したものだと聞いた。

今になって、その意味が少しわかる気がする。

紅葉なら、山全体を真っ赤に染めることもできる。

でも京都は、そうしない。
「この空間」に、必要な分だけを置く。

以前、こんな言葉も耳にしたことがある。
「京都は景色を見せているのではなく、
感性が立ち上がる“間”をつくっているのだ」と。

人は、ずっと五感とともに生きてきた。
目で色を感じ、
足裏で石の冷たさを知り、
風の匂いで季節を思い出す。

京都の美しさは、
派手さではなく、
人間が本来持っている感性を
そっと呼び戻すところにあるのかもしれない。

そう思いながら、
ふと、気づいた。

日本人は、
旅をするのも少し焦りすぎなのかもしれない。

私自身もそうだ。
せっかく来たのだから、と
予定を詰め込み、
見逃さないように前へ前へと進んでしまう。

焦りの正体は、
「待つこと」への不安なのだと思う。

立ち止まったら、
何も得られない気がして。
遅れてしまう気がして。

だから、進んでしまう。

でも、京都という街は、
急いでいる人には
多くを語らない。

足を止めた人にだけ、
色の違いを、
空間の静けさを、
過去の人の感性を、
そっと差し出してくれる。

昔の庭師も、
きっと同じ五感で
風を感じ、色に心を動かし、
この「間」を残したのだろう。

過去の人の感性を見つけるたびに、
少し立ち止まってほしい。

それは懐かしむことでも、
学ぶことでもなく、
時間を越えて
同じ人間として出会い直すことだから。

これからは、
焦らずに進みたいと思う。

止まるか、進むかを決めるのではなく、
自分の気の向くまま、
自分の心に問いかけながら。

旅も、人生も、
香りもきっと同じ。

香りは、急いで嗅ぐものではなく、
ふと気づいたときに
もう胸に届いているものだから。

今日の旅は、
まだ答えを出さないまま、
香りとともに続いている。

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めちゃ楽しかったです。
次回もまだ続くようです。
またブログのあげますね。
次回１月も続きます。

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