厳しい事言うようだけれど、石けん作りを教えるにはまだ早い | Botanical Parade 石けん・ハーブとアロマのある暮らし

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aroMari・Botanical Parade代表 アラマリコの個人ブログ

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植物美容家
手作り石けん・アロマ・ハーブ・ナチュラルクリーニング講座などナチュラルライフを提案するBotanical Paradeの募集講座詳細や開催レポ、小さな経営者・アラフィフのこぼれ話

タイトルそのままシリーズです。

 

昨日、standfmでもお話しましたが

改めて伝えたい。

 

 

 

経験が浅い方の石けん作りワークショップは

やらない方がいい、と言うこと。

 

 

私が言う石けん作りはコールドプロセス製法の

石けん作りのことね。

 

石けん作りってヒトコトで言っても

実はいくつか作り方のパターンがあるんですね。

 

代表的なのは

コールドプロセス

ホットプロセス

 

 

この中でもまた新しい製法など

パターンがあったり

材料が違かったり。

 

手作り石けんも進化しているので

作り方も様々ですが、基本は2つ。

 

で、私が懸念してるのは

コールドプロセス製法の石けん作りを

ワークショップで指導する人の、質。

 

ごめんやけど

いま、その講師の質が問われています。

 

 

コールドプロセス製法の石けんは

非加熱で作ります。

デザインも香りも楽しめる上に

自分で作った石鹸がこんなにも

豊かで、使い心地がいいなんて!

 

大好きです、手作り石けん。

 

 

ところで

手作り石けんはナチュラルなイメージが強いと思いますが

作り方としては苛性ソーダという強アルカリの

劇物指定の薬品を使って

油と水を反応させて作るのです。

 

 

使えるのは約1か月後。

その時には強アルカリではなく

弱アルカリ性で安全に使うことができます。

 

image

 

作成中は強アルカリ性なので

ゴム手袋やメガネで

プロテクトして

皮膚などについたらすぐに

洗い流す、そんな性質のものなんですね。

 

だからね、作る時の環境って大事なんです。

 

 

例えばデパートやショッピングセンターのような場所の

一角や、通りすがりの方が参加するような

外部でのワークショップをイメージしてください。

 

 

まだ教えることに慣れていない講師が

慣れていない場所

慣れていない生徒さん

ガヤガヤした雰囲気

もし並ぶほどの大盛況の場合時間も

ギリギリで焦りながら回すことになります。

 

image

 

そんな中で作るタイプの石けんでは

ないんですね。

 

 

じっくり落ち着いて

換気もできて、水場もあり、万が一こぼしても床は安全な

材質で出来ていたり、すぐ拭く・洗い流すなどの

対応ができる。

要するに安全が確保された場所で作るものです。

 

 

しかも、何かが起きた時に

強アルカリの石けん生地をこぼしたら?

 

家に持ち帰った後、2〜3日で使ってしまい

肌が荒れました、などと言われたら?

 

十分な経験と知識がある講師でない場合

そのガヤガヤした会場で十分な説明が

できたでしょうか?

 

 

今ね、SNSなどで見ていると

数回、教室で石けん作りをした方が

ワークショップ、販売をしている人が

急増しているようです。

 

とても楽しい石けん作りだけれど

普通のクラフト感覚で作るものではないんです。

 

 

経験の浅い方が

安易にコールドプロセス製法の手作り石けんを

「新しいクラフトを見つけた!」という感じで

ワークショップしているのです。

 

 

私は安全で楽しい石けん作りを広めたい。

心からそう思っている。

 

だからこそ出来ることならば

四季を通した石鹸作りを

経験してからぜひそうしてもらいたい。

 

温度・湿度が違うだけど

石けんは様変わりします。

 

苛性ソーダはしばらく使わないと

容器の中で固まります。

 

精油はプラスチックを溶かすものもあります。

 

入れるとすぐ固まり始める

オプション素材もあります。

 

熱がどーんと上がって石けん生地が

噴火することもあります。

 

これら全て、教室だけでは

経験できないこともあるんです。

 

 

だから

自分で作ることをたくさん経験して

あ、こんな失敗しちゃった

こんなふうになってしまった。

どうしてかな?

次はこうしてみよう。

先生に確認してみよう。

 

こんなふうに経験を繰り返しながら

自分で学びを深めてほしいのです。

 

 

その手助けをするのが各教室の経験豊かな

講師陣だと思っています。

 

 

基本はその人自身の問題です。

 

 

何度も言うけれど

数回、デザイン石けんや

素材石けんを習って

あっという間に先生デビューをしたがる人。

 

ごめんね、やめてください。

 

もう少しいろんなパターンを経験してから

お願いします。

 

 

外で事故を起こされたら

生徒さんも、あなた自身も傷付きます。

 

しかも肝心な材料である

苛性ソーダの販売規制もされるかもしれない。

 

そうしたら

安心に、楽しく

作っている人の楽しみも奪うことになるのです。

 

堅苦しいこと言うようで

どうしようかと迷ったけれど

私は言い切りたい。

 

あなたには、まだ早いの。

 

でも、大丈夫!

私たちはそんなあなたの味方だから。

 

安全で、楽しい石けん作りをお伝えしてます

 

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